ID : 13926
公開日 : 2009年 11月 6日
タイトル
町の本屋さん 工夫キラリ
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000911070002
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元urltop:
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写真:
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本との出会い手助け◆◇
読書の秋、書を求め町へ出ませんか――。「町の本屋さん」は、郊外の大型書店やインターネットの販売におされつつあるが、個性的な品ぞろえとイベントなどで本の魅力を発信し続ける書店は、ファンの心をしっかり
引き付けている。(斉藤佑介)
■おはなしの森
10月15日、津市桜橋にある子どもの本専門店「おはなしの森」の1階の小部屋で、ぬいぐるみをつくる「季節の手作り会」があった。
松阪市の主婦(40)は針と糸を手に、ハロウィーン用の「魔女の帽子」を作り、隣で1歳の娘が店のスタッフとぬいぐるみで遊んでいた。「子どもを見てもらえるので、安心して夢中で楽しんでいます」と笑う。
毎週土曜日には、子どもに童話などを語って聞かせる「おはなし会」もある。経営者の青沼洋子さん(52)は「絵本や物語の『お話』。お母さんたちが『おしゃべり』する交流の場。色んな『おはなし』と出会える場になっ
てほしい」と話す。
青沼さんが店をオープンしたのは00年。90年代初め、子育てを終えて県立図書館などでストーリーテリングのボランティアを始めた時、「子どもを連れていける書店が少ないし、子どもの本も少ない」と感じていた。
自宅を新築する際、1階は店舗用に設計。絵本や児童書4千冊をそろえ、小部屋もつくった。奥のカウンターキッチンは小さなカフェで、コーヒーと手作りの焼き菓子を楽しめる。
初めての子なら、本一冊選ぶのも難しい。青沼さんは、会話の中からニーズを引き出し、2、3冊を紹介する。「イチ押し、はしません。押しつけがましくならないよう助言してます」
■メリーゴーランド
子どもの本を扱う先輩格は、76年開店の子どもの本専門店「メリーゴーランド」(四日市市松本3丁目)だ。
店主の増田喜昭さん(59)の方針は「自分で読んだ本を置く。気に入らない本は置かない。子どもを大切にする」。自分の目で選び、面白いと思える本は自信を持って勧める。本の魅力を知ってほしいと、3階のホール
では、谷川俊太郎氏やいしいしんじ氏など詩人や作家を招いた講演会もこまめに開いている。
さらに、絵本・童話作家を養成する「絵本塾」を主宰し、これまで17人の作家が誕生した。伊勢市の単館系映画館「進富座」と共同で、2カ月に1回は上映会を開く。「人とのつながりでここまで来た。1人で始めた店も、今
はスタッフが14人。子どもの頃、店に遊びに来ていた子が働いているよ」と笑う。
■奥山銘木店
津市大門には、「奥山銘木店」と看板がかかる書店がある。06年、銘木店を経営する奥山健太郎さん(34)が「本屋という空間」にあこがれ、店の一部を書店に改装した。
松やラワン材を使った手作りの本棚には、文芸書、文庫、雑誌、写真集が並び、その一角に高級材木が置いてある。「うちは専門店というより、本のセレクトショップに近いかも」と奥山さん。
祖父の代からの銘木店で、奥山さんも建築、内装、インテリアにくわしい。本も建築系、旅、暮らしに関するものが豊富で、建築系雑誌だと100種以上並ぶ。「自分が選んだ本を『おっ』という驚きをもって、手にとってもら
えるのがうれしいですね」
昨今の出版不況、書籍のインターネット販売などで、本を卸す取次会社は、売れ行きの良い新刊を大型店に優先的に配本するため、小さな書店に回らないこともある。県書店商業組合によると、10年前に県内に167
店あった加盟店は、98店に減った。
それでも、メリーゴーランドの増田さんはこう断言する。「本の質感、におい、一つ一つ手にとって未知の本と出会えるのが、本屋さん。個性があって、わくわくする本屋さんは、ネットや大型店に関係なく大切にされます
よ」
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