ID : 13868
公開日 : 2009年 10月30日
タイトル
法隆寺百万塔、奈良時代の製作確認
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/inishie/news/is91103a.htm?from=iphoto
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元urltop:
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写真:
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底に767年示す文字…奈良女子大所蔵
奈良時代の製作と確認された奈良女子大所蔵の「法隆寺百万塔」
称徳天皇が国家安泰を願って作らせ、法隆寺に安置していた木製の小塔「法隆寺百万塔」(高さ約21センチ、底の直径約10センチ)が、奈良時代のものと確認され、所有する奈良女子大が2日、発表した。明治時代に
、同大学の前身・奈良女子高等師範学校が購入したもので、底から767年の製作を示す文字が見つかった。7日まで同大学記念館で公開される。
百万塔は、称徳天皇が764年の藤原仲麻呂の乱後に作らせ、日本最古の印刷物である経典「陀羅尼経(だらにきょう)」を納めた。100万基を法隆寺や薬師寺など10の寺院に分けて安置。法隆寺に4万5755基が現存
し、うち100基が重文に指定されている。
同大学では、長年倉庫で保管しており、赤外線カメラで「三年三月廿七日 珎池守(ちぬのいけもり)」の文字を確認。天平神護3年(767年)に珎池守が製作したことを示している。法隆寺所蔵の百万塔にも珎池守が製作
したものが残っているが、内部に「陀羅尼経」はなかった。
1908年以降、法隆寺が伽藍(がらん)整備などの資金を得るため、1000基以上を譲渡。京都国立博物館や横浜市歴史博物館なども所蔵している。
同大学には、12年に奈良女子高等師範学校が百万塔を8円50銭で買った記録が残る。当時、官吏の高等官の初任給が55円で、東京の喫茶店のコーヒー1杯は3銭だったという。
舘野和巳・奈良女子大教授(古代史)は「奈良時代から現在まで残る貴重な史料。今、完全な物を買うには数百万円もするといい、先人がいい買い物をしてくれてありがたい」と話した。
記念館2階で午前9時~午後4時に展示する。入場無料。
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