ID : 13334
公開日 : 2009年 9月27日
タイトル
森の魅力知り進路選び
.
新聞名
読売新聞
.
元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090926-OYT8T00320.htm?from=yoltop
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
実習の工夫と地域交流で林業教育の未来を探る。
鳥取県立智頭(ちず)農林高校(智頭町)から山道をマイクロバスに揺られること25分。同校演習林に着いた。作業着姿の森林科学科の生徒6人は、ヘルメット、ナタ、ノコギリの装備を点検すると、小林徹教諭(46)の先
導で歩き出した。
一汗かいて到着したのは、秘密基地のような「ツリーハウス」。7年前、先輩たちが小林教諭の指導で組み立てた。立ち木の数メートルの高さに桟を渡し、板を敷いてデッキ付きの小屋がしつらえてある。部屋は一間だ
けで4畳半ほど。ロープを使って木に登るツリーイング、高い枝からつり下げたブランコなど、遊べる仕掛けが施されている。
「こうやるんです」と3年の久保仁君(17)が、ブランコに乗って大きな弧を描いて見せた。
「雲行きが怪しいので早めにやろう。手分けして枝打ちを始めて!」。小林教諭のきびきびした声が響く。生徒たちは枝をナタで切り落とし、付近を整備する。しばらくすると小雨がぱらついてきた。「残念だけどきょうは
ここまで」。山の天気は変わりやすい。
◎
林業の衰退で林業専門の高校や生徒数も減少し、林業教育に影響を与えている。一方、自然や環境への関心の高まりがあり、森の持つレクリエーション機能が見直されている。
同高では、森林ガイドやキャンプの実践方法など野外活動の指導者に必要な能力を養成しようと、2000年から「アウトドア」科目を取り入れた。ツリーハウスをベースに、森に生息する動物や野鳥を観察調査したり、
小学生や市民を招き、森の楽しみ方を伝える交流も行っている。
智頭町の南隣、岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)から通う3年の白旗伸治君(17)は、実家が山を持っている。「ゲームなんかするより山に入っていたい。将来は森林インストラクター志望です」と明確な夢がある。
こずえをわたるさわやかな風、普段は体験できない鳥瞰(ちょうかん)……。“秘密基地”では五感で森の深さを学ぶことができる。「林業の進路は厳しいですが、森林の良さを伝えられる仕事に進んでくれれば」と小林教
諭は願っている。
◎
全国で唯一、林業の名前を校名に残す天竜林業高校(浜松市)。木材の加工から販売までの流れを確立する研究などが評価され、07年度に国の支援制度「目指せスペシャリスト」にも指定された。
指定最終年度の今年度は「バイオトイレ」を年間テーマにした。木材を森林科学科が用意、上屋は建築デザイン科が建て、バイオ装置は環境システム科、とうまく連携。11月の文化祭で発表する。
また、地元商店街の協力で、木工製品を販売する「チャレンジショップ」も、今年は9月20日に開催。評判が口コミで広がって行列もでき、売上点数は過去2回を上回った。
大石常夫教頭(57)は「大きく言えば地球環境を守る人材作りです。まずは森林や木に親しむ楽しさを教育の場から広めたい」と意欲を示す。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。