ID : 1470
公開日 : 2006年 8月11日
タイトル
バイオマス実験 公有地木材を無償提供 芸西村
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新聞名
高知新聞
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元URL.
http://www.kochinews.co.jp/0608/060811headline07.htm
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元urltop:
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写真:
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安芸郡芸西村の和食財産区と馬ノ上財産区、高知市の建設コンサルタント会社「相愛」の三者は10日、同社が進めている木材を使ったバイオマスエネルギーの研究・実験に、両財産区内の森林資源を無償提供
する内容の協定を締結した。同村ではボイラー燃料の重油の高騰で園芸農家が打撃を受けており、村関係者は「重油に代わる燃料の開発につながれば」と期待している。
同村は、以前から、県外から村への移住促進計画など、地域振興に同社と共同で取り組んでいた。今回の協定もその一環。
財産区は昭和の合併前の和食、馬ノ上、西分、久重の4村がそれぞれ持っていた村有地のこと。合併後、所有権は芸西村に移らず、各地区の「財産区管理委員会」が維持管理している。
今回協定を結んだ和食財産区の面積は141ヘクタール、馬ノ上財産区が98ヘクタール。双方ともほとんどが山林だが、あまり活用されておらず荒廃も進んでいたという。
同社によると、重油1リットルの熱エネルギーは、木材3―4キロで再現可能(ただし完全燃焼したとの想定)。同社は「燃料費の低コスト化が図れるとともに、木材資源を計画的に活用することで山林の適正管理も期待
できる」とする。
この日、同村和食の村民会館で行われた調印式には、同社や両委員会の関係者ら13人が出席。同社の永野敬典社長と馬ノ上財産区の吉永義量代表、和食財産区の竹内辰雄代表が調印した。期間は、21年3月末まで
。
同社は今後、森林の伐採から供給までのコスト計算、効率的な集材方法を研究。さらに、重油ボイラーに比べて2―3倍の価格となっている市販の木材ボイラーの廉価化や、燃料形態(まき、チップ、おがくずなど)、燃
焼方法についてメーカーと実証実験を行う。
両委員会のメンバーは「今後、重油価格が下がるかどうか分からず、農業の将来は厳しい。バイオマスエネルギーに期待したい」。永野社長は「木の成長に合わせたコスト計算など未知数の部分が多いが、外的要因に
左右されない農業振興に寄与したい」と意気込んでいる。
【写真説明】協定書に調印する相愛と和食、馬ノ上両財産区の関係者(芸西村和食の村
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