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ID : 13271
公開日 : 2009年 9月18日
タイトル
屋外木部用(木材保護)塗料特集2009 メーカー動向
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新聞名
ペイント&コーティングジャーナル
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元URL.
http://www.coatingmedia.com/special/archives/2009/09/2009_12.html
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元urltop:
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写真:
 
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木材保護塗料の本質究める 日本エンバイロケミカルズ 木材保護塗料市場において約50%のシェアを握る日本エンバイロケミカルズの「キシラデコール」。市況について担当者は「昨年11月から2月まで落ちこんだが、3月からは前年を上回るペースで推移している。しかし 1年間のスパンでみると今年はまだまだ不透明感がぬぐえない」と回復基調を匂わせるものの依然として厳しい見方を示している。
同社にとって、この市場を見据える視点は明確。「木目を生かした仕上げを施す一方で、薬効成分によって木材を腐れ、虫害から保護し、木造建築物の長期保存に寄与する」との姿勢を貫く。競合他社がさまざまな機能 付与などで差別化を打ち出す中で「トップメーカーとして本質にこだわりたい」と、設計関係や消費者に対して、不足している木材保護塗料に対する普及啓発を強化していくとの認識を強めている。
同社は今年7月に「キシラデコール」の低臭タイプとなる「キシラデコール フォレステージ」を2年間のテストを経て投入した。ユーザーの支持が高い作業性や性能面は既存製品の特長を生かしたまま低臭化を図ること にこだわった。「フォレステージの投入によって、お客さまの選択肢を広げることができる」と環境ニーズに対応することで新たな顧客開拓に期待している。
更に同社は今春、木材保護塗料と防蟻剤双方の営業グループを統合する組織改正を実施。単なる製品供給だけではない新たなビジネスモデルづくりに向けて始動している。
高隠ぺいエナメルタイプ投入 玄々化学工業 木材保護塗料「サドリンシリーズ」を展開する玄々化学工業は6月、新たなラインアップとして中塗膜形成型木材保護塗料「サドリンエナメル」を投入した。
同品は主力の「サドリンクラシック」に比べて、樹脂分を多く含む造膜タイプ。高濃度の顔料と紫外線吸収剤により、木材の変色、退色を防止。また高い隠ぺい力が最大の特長で、しみやカビをカバーリングし、木材の美観 性向上に寄与する。
同品は施主自らのメンテナンス頻度が少ないという国内の市場トレンドを考慮して開発した日本オリジナル製品。開発の経緯について担当者は「かつてのガーデニングブームを経て、メンテナンスされずに劣化したウッ ドデッキや木壁は多い。再塗装によってもう一度綺麗にしたいというニーズに応えたかった」と説明。劣化が著しい木材に塗装する際、浸透タイプの塗装では吸い込みが止まらない、劣化素地がカバーしきれないという課 題に対し、隠ぺい力の高いエナメルタイプを投入することで差別化を図った。またあえてユーザーが使い慣れている油性系にしたことで、一気に需要拡大につなげたいとの期待感を示す。
その他、プールデッキやウッドデッキ向けなどの水廻り部分に滑り止め効果を付与するペースト材「サドリンアンチスリップ」を発売。「サドリンクラシック」専用のペースト材で16?に対し800g添加するだけで効果を発揮す る。16?当たり33円(末端想定)程度で機能付与を実現。
シリコーンの力で木をまもる エービーシー商会 エービーシー商会は昨年、シリコーンポリマー系の「ワイティープルーフW」で木材保護塗料の市場に新規参入。その超撥水効果がクライアントに強く訴求し、数々のコンペで他社を抑えて採用されるなど注目を集めてい る。
一般的な木材保護塗料は顔料と油脂で耐候性や耐水・撥水性を持たせているが、1~3年スパンで塗り重ねる必要があり、長期耐久化を求める声は強い。これに対して同品は「シリコーンの力で木材を保護する」という全 く新しい発想で開発された。シリコーンは最大の特徴である撥水性と同時に、高い透湿性を有し、更に性能添加の自由度が高く、紫外線カット性や防カビ性などの付加が容易なのも特徴的。
こうした特性に由来し、同品はまず徹底的に水を弾くことで汚れを防ぎ、腐れやカビ、ワレから木材を守る。しかも下地にしっかりと浸透し、蒸気透過性をもった撥水層は木の呼吸を妨げない上、変色、テカリ、ふくれがなく 、木目や木の風合いを最大限に生かす。更に紫外線カット性が格段に高く、著しく耐久性が向上、木材の変色やヤセを防ぐ。45カ月の屋外暴露後(カラレス)でも接触角110°以上の耐久撥水性を保持し、退色や目ヤセ がほぼないことが確認されている。
まさに従来の木材保護塗料の既成概念を超えた新規製品で、長期耐久化を望む市場ニーズに合致。著名な物件のコンペで軒並み採用されるなど、その実力を見せ付けている。同社では今後の汎用展開に合わせて販 売網を構築していきたい考えだ。
価格対応で差別化 大阪塗料工業 木材防虫防腐着色塗料「ニューボンデンシリーズ」を展開する大阪塗料工業。高性能、高耐候性を有する油性タイプの「ニューボンデンDX」を筆頭に廉価タイプの「ニューボンデン ガーデンカラー」、水性タイプの「水性ニューボンデン」「水性ニューボンデン ステインクリヤー」などコスト、性能、仕上がり感に応じた製品ラインアップを擁する。
最高級グレードに位置する「ニューボンデンDX」はこのほど日本建築学会規格であるJASS18 M-307の適合規格をクリア、販売拡大に弾みをつけている。
その一方で同社は、競合ひしめく木材保護塗料市場にあって、コストパフォーマンスに重点を置いた流通施策に転じる構えを見せている。
その戦略的商品に位置づけているのが「ニューボンデン ガーデンカラー」。同品は強力な撥水機能で木材表面からの雨水の浸入を抑え、腐食から保護する一方で、紫外線に強い顔料が木材内部まで浸透し、通気性を保ちながら木材の耐久性を高める特長を有する。また木 材保護機能である防虫、防腐、防カビ効果を保持する。
同社ではコスト対応力をつけるべく、製品ラベルをシールにした他、カタログなどの販売経費を極力抑えることで原価低減を実現。担当者は「ディーラー様にとっては価格優位性が発揮できると販売拡大に期待している 。ユーザーにおいてもコストメリットが享受できる」と価格対応による差別化を鮮明にしていく。
木らしさと保護の両立 三井化学産資 木材保護塗料「ノンロット」で市場参入して10年が経過した三井化学産資。市場が頭打ちにある中で、依然として2ケタ増の伸長を続けている。
その鍵となっているのが、末端ユーザーの評価を吸い上げることによる継続的な製品開発。「被塗材から木の香りがする」「施工後の臭い抜けが早い」「テープ付きが良い」といった評価は、顧客である販売店や塗装業者 の声によって見出したもの。耐候性、低臭、作業性といった表面上の性能にとらわれることなく、ユーザーの評価を深掘りし製品改良を継続したことで着実にファンを増やしている。
塗料製品そのものの差別化が難しい中にあって、実際の杉皮に塗装を施した携帯型色見本帳を作成するなど販売展開にも独自性を見せる中で、同社が重要視するのは30年という長期的スパンの観点から木造建築物 の美観と保護をいかに両立していくか。
木目を生かした仕上げを好む日本独自の意匠感性に対し、担当者は「木材保護塗料を塗り重ねていくと木造建築物はどうなるのか。いかにして木らしさを損なわずに木造建築物を維持していくかが重要。その観点から適 切なメンテナンス方法を提示していくことが必要になってくる」と話す。
メンテナンス回数を抑えながら、長期にわたって木造建築物を保持していくためには「劣化年数に応じたメンテナンス時期と材料を組み合わせていくことが重要」と初期性能競争からは一線を画した複合的な視点からの 製品開発を進めていく意向を示す。
セトールの独自性前面に トーヨーマテリア 含浸型ツヤ消しタイプが主流の木材保護塗料分野において、造膜タイプで独自のポジションを確立しているシッケンズ木材保護塗料「セトール」シリーズ。サプライヤーのトーヨーマテリアは、設計指定活動、ユーザーへ の認知活動、流通へのフィードバックなどメーカー営業の本道を着実に歩み、「セトール」シリーズが市場の一角を担うまでに育ててきた。ここ数年の建築不況の影響は否定しないものの「認知されていない層がまだまだ残 されており、セトールの独自性を前面に新規開発に注力している」と手綱をゆるめない。
差別化のポイントは造膜タイプに由来する独特のツヤ感や風合いだ。一般的な木材保護塗料と比較すると同品を施工した建物は高級感が出るため、新規ユーザーでもリピートにつながる確率が高い。
主力の「セトールHLS」はごく薄い膜を形成しつつも強い浸透力で防腐、防カビ効果を発揮。それ自体の重ね塗り、あるいは他のシリーズの下塗りとしても使えるオールラウンドプレーヤーだ。また一昨年には「同クリヤー 」を新たにラインアップ。木地色を生かした単独クリヤー仕上げ、既存塗膜の再塗装時の濃色化防止、着色系の目止め(色ムラ防止)など、汎用性を更に高めた。
また昨年発売した「セトール デッキ」はウッドデッキなど水掛かりの多い箇所で「滑らない、ささくれない」と効果が明確。分かりやすさが説得力につながり出荷が順調。ヒット商品の気配を見せている。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに 掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。 2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは 「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。 情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。
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