ID : 13233
公開日 : 2009年 9月15日
タイトル
科学のまちから:森林総合研究所 木材の産地を見抜け
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20090915ddlk08040059000c.html
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元urltop:
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写真:
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日本は材木の約8割を輸入に頼る。輸入材には違法に切られた木や、原産地を偽った木も多いとされる。森が減れば地球温暖化などにつながり、違法伐採の防止は急務だ。
独立行政法人森林総合研究所(つくば市松の里)の組織材質研究室は木の原産地を見抜き、偽装や違法を指摘する研究を進める。
方法の一つは木材が含む炭素の分析だ。
炭素原子には、普通の重さの「炭素12」や、少し重い「炭素13」などの種類がある。
木が含む「12」と「13」の比率は気候で変わる。1本の木の中でも、雨の多い年に育った部分は「13」が少なめに、乾燥した年の部分は多めになる。
香川聡主任研究員は米国のマツの年輪で「12」と「13」の比率を分析。約100年にわたる変化のパターンを調べ、各地の降水量記録と比べた。パターンが最もうまく合うのは、実際の産地の周辺150~300キロ程度の
記録だった。
「原産国は区別できそうだが国境付近だとまだ難しい。熱帯などの年輪がない木には適用できないのも課題」と香川さんは言う。
DNA(遺伝子の本体)の分析で、樹種や産地を区別する研究も進む。
安部久主任研究員らは、インドネシアやマレーシアの木「レッドメランティ」の板から、DNAの抽出を試みた。乾燥前の板からは抽出でき「レッドメランティ」のDNAであることも確認できたが、乾燥した板ではうまくいかな
かった。
「高温で乾燥された合板などでも違法伐採を見抜けるよう、技術を改良したい」と安部さんは話している
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