ID : 13201
公開日 : 2009年 9月10日
タイトル
三重津海軍所跡で木製杭の列 出土
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000909110004
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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県と佐賀市が世界遺産登録を目指して調査中の三重津海軍所跡(同市川副町早津江津)でドックの護岸とみられる木製の杭(くい)の列が見つかり、市教委が10日、報道機関に公開した。造船の心臓部にあたる
ドックに関する遺構の出土は初めて。市教委は「ドックの構造が明らかになることで(世界遺産の)暫定リスト追加に一歩近づく」としている。
三重津海軍所は幕末佐賀藩の海軍技術訓練所で、国内初の実用蒸気船「凌風丸(りょうふうまる)」を造ったとされる。今回の調査区域は、1920年代までに作られた絵図に「船渠(せんきょ)」と記された早津江川沿いの
約400平方メートル。同じ地層からの出土品は幕末のものといい、文献に残る大規模構造物が船渠しかないことからも、その跡とみられるという。
杭はマツ材とみられ、直径約15センチ、長さは推定80センチ。地表からの深さは約1・6メートル。約2・7メートルの間に20本ほどが並んでおり、片側が深く掘り下げられ、ドック内部と推定される。内部から横木を押し
当て、縄で縛って補強されていた。
杭の列に直交する「胴木(どうぎ)」2本も出土。先端のホゾ穴に橋をかけ、船体の固定や人の乗降に使ったらしい。外側の1メートルほど高い位置にも、横板を積んだ護岸とみられる構造物があり、階段状のドックだった
可能性があるという。
同市教委は25日までの調査で、さらにドック床部の構造や導排水の仕組みを調べる。石やれんがなど、大重量に耐える硬い床面なら凌風丸を造った可能性もあるが、同市教委文化振興課の前田達男係長は「木製の護
岸ではドックから完全に水を抜くことはできず、造船作業は困難。ドックは修理用で、凌風丸は(海軍所内の)別の場所で造ったのではないか」という。
4月に現地見学した世界遺産登録推進協議会の専門家委員会は、暫定リスト登録に向けた課題として、凌風丸の建造場所の特定を含め、造船遺構の構造を明らかにすることを挙げていた。同市教委は、船渠跡を含む
約1200平方メートルを6月から調査。8月には精錬炉跡が見つかっており、金属製の部品を加工していたと推測されている。調査結果は10月中旬に同委員会に報告される予定。
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