ID : 13134
公開日 : 2009年 9月 8日
タイトル
川上流と原流、打撃チェックの違い バットは1本の木材で作られるべき
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新聞名
サンケイスポーツ
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元URL.
http://www.sanspo.com/baseball/news/090908/bsr0909081250002-n1.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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打撃時代のいま、改めてバットをルール(野球規則1・10)で見ると、「バットはなめらかな円い棒であり、太さはその最も太い部分の直径が2インチ4分の3(7・0センチ)以下、長さは42インチ(106・7センチ)
以下であることが必要である。バットは1本の木材で作られるべきである」と、なっている。
1本の木材は「棒」だから棒を国語辞典などで見たら、「手で振れ、肩にかつげるほどの細長い直線状の木」とある。バットは振るものだから、目を移して“棒に振る”という項目を見たら、「せっかくそれまで努力して得た
りこれから得られたりするはずの価値あるものを、ちょっとした失敗などでだめにする」(新明解国語辞典)とある。
野球の選手は、街の少年野球の選手から中学、高校、大学、社会人、プロ野球の選手まで、棒を振る人生と棒に振る人生を暗示する1本の木材(金属バットを含めて)を手に握り、あるいは肩にかついで戦っている。野
球の人生は棒を振って開け、棒に振って幕を閉じることになる。
棒(バット)を振りに振って“打撃の神様”になった川上哲治は戦前、巨人に入団したとき当時の監督、藤本定義からたったひと言、「思い切りバットを振ってもよろめかないようにしろ」と、教えられた。以来、川上は昼も夜
もバットを離さず振りに振って絶対にぐらつかない“打法(スイング)”を身につけた。
V9監督時代、川上は選手のバッティングの“調子”を見るのに選手ひとりひとりのバットの先端(ヘッド)を凝視し続けた。試合前のフリーバッティングはベンチ中央に座り続け、選手のバッティングにちょっとでも“狂い”が
生じるとベンチを飛び出して、ひと言、ふた言選手に注意した。「ヘッドが円を描いている」。それだけでV9ナインは気がつかずにいた小さな狂いを修正できた。
川上のあとを藤田元司、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳、堀内恒夫が継ぎ、そして3年前に原が返り咲いた。投手の藤田、堀内を除けば長嶋、王、原は巨人の「4番」(川上1658、長嶋1460、王1231、原1066試合)を打
っている。
原はいま、川上とはまったく逆の、バットの後ろの部分、グリップの動きを凝視している。打者はみんな川上、長嶋、王の“教え”を受け継いで“ダウンスイング”を身につけている。タイミングの取り方ひとつで遅い変化
球、速い変化球についていける。原は振り下ろされたバットの“グリップの先”が選手の“おへその部分”を指しているかどうか、それだけを凝視している。WBCもその“目”で戦った。
3番小笠原、4番ラミレスを打線の中核とし、その前後に試合ごと“へそ指しの名手”をちりばめているのである。
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