ID : 14198
公開日 : 2009年 12月 2日
タイトル
最高級品は完全手作業。将棋盤と駒の製作
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新聞名
シゴトの計画
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元URL.
http://4510plan.jp/360/newscolumn/12418/
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写真:
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ひと昔前なら各家庭に一つはあった将棋盤と駒。最近はプラスチック製なども売られているが、プロの棋士が実際の対局で使用しているものなど本格的な将棋盤と駒はどんなものなのか。
将棋盤には桂、ヒバ、カヤなどの木材が使われている。桂は比較的安価で、本カヤは最高級品である。板の厚さによって2寸(約6cm)から7寸(約21cm)ほどのサイズが用意されており、当然厚みが増すごとに値段も上
がってくる。最も厚い6~7寸盤で平均6~7万円ほど。極端に価格の安い商品になると、木材のシーズニング(乾燥などによる調整)が十分になされないまま加工されるため、経年劣化によってヒビが入ってしまうというト
ラブルも起こっている。
一方の駒。将棋の駒は「駒師」と呼ばれる職人が木の削り出しや、文字の彫りを行っている。この駒に文字を付けるにあたり色々な手法が存在する。①「押し駒」スタンプで駒に文字を付けたもの。②「書き駒」駒に直接
漆で文字を書いたもの。③「彫り駒」駒を彫り、そこに漆を塗ったもの。④「彫り埋め駒」駒を彫り、駒の表面と同じ高さになるように漆を埋め込んだもの。⑤「盛り上げ駒」駒を彫り、駒の表面よりも高くなるように漆で盛り上
げたもの。この中で、盛り上げ駒は最高級品とされ、プロ棋士が実際の対局で用いるのはこの種類の駒だ。素材は黄楊(つげ)、楓、カヤなど。高名な伝統工芸士の作品で、しかも故人ともなるとその値段は100万円を超
えるものも ..
そんな将棋駒の生産で有名な山形県天童市。山形県将棋駒協同組合によると、1831年に織田藩が天童に城を移した際に、家臣に対し将棋駒製作を内職として推奨したのがその起源とされている。その歴史は今も脈
々と受け継がれ、1996年(平成8)に「天童将棋駒」が経済産業省により伝統工芸品に指定された。また毎年4月には、実際に甲冑をまとった人間が将棋駒になる「人間将棋」が開催される。ゲストに招かれた女流棋士が指
示を出し、実際の対局さながら駒を動かしていく。市内の桜の名所・舞鶴山の山頂で行われることもあり、毎年5万人が訪れる大規模な催事となっている。
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