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土台を除いて地元産木材をほぼ100%使って建設中の中津市立鶴居小体育館(同市湯屋)が23日、公開された。東洋大の「木と建築で創造する共生社会研究センター」の花岡崇一客員研究員らも見学に訪れ
た。
市教委によると、新体育館は広さ841平方メートル、総事業費約2億5000万円。山国川沿いの旧下毛地区の木材を多用し、地元の工務店も参加し建てるもので、「地産地建」の初の試みになる。
約1800本のヒノキと杉を使う。金属ボルトは最小限に抑え、木ダボ(木造くぎ)や合わせ梁(はり)でアーチ型に組み合わせた伝統工法。鉄骨造りに比べ耐用年数はやや落ちるが、建設費は約1割安いという。
市教委は05年、地場林業の育成と伝統工法の継承のため、学識経験者や建築士会、森林組合員らと「木造校舎研究会」をスタートさせた。伝統工法の第一人者である増田建築構造事務所(東京)の増田一真社長らを招
き、講演会を開くなど研究を重ねた。
花岡さんは「研究会をつくり、小学校の木造体育館を建てる『中津モデル』は画期的だ。木の活用を通じ、森林保全、地域再生、建築文化の継承とともに、児童らに木の良さを知ってもらう絶好の機会です」と話した+/div
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