ID : 12818
公開日 : 2009年 8月10日
タイトル
ハバロフスクの今 木材加工などに好機も
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/asia/news/CK2009081002000198.html
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元urltop:
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写真:
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現地企業
中古車売り上げ半減(前年比)
貸し渋りから経営厳しく
環日本海経済交流センター(富山市)投資アドバイザーで北陸環日本海経済交流促進協議会(北陸AJEC)理事の野村允(まこと)さんが、五月二十五~二十九日に北東アジア国際観光フォーラム参加のため訪問したハ
バロフスク市の今をリポートしてくれた。フォーラム以外に日本と取引のある現地企業の現況、社会事情、政治状況と多岐にわたっており、項目別に紹介する。
【現地企業】
◇自動車・同部品等販売会社=日本車の部品販売、日本での中古車買い付け、オートバイ・工具類の販売の三部門。中古車部門のことしの売上高は課税、右ハンドル禁止問題もあり、前年比で約50%減、担当者も四人
から一人に減員。問題は地元銀行の貸し渋りによる経営難。他方、バイクの売れ行きは好調である。
◇建機部品などの輸入・販売会社=これまで日本から建設機械、同部品などを輸入し、販売・レンタルを行ってきた。昨秋以降、経済不況から特にマンション建設工事がストップ状態にあり、ことしに入っての売り上げ
は前年比五割弱落ち込んでいる。さらに銀行の貸し渋りから経営は一段と厳しさを増している。目下、沖縄の製材業者と合弁で製材工場(主に床材)の立ち上げが進行中。
「販売は半減した」と語る自動車・同部品販売会社の中古車担当者(左)。右はムシンスキー教授=ハバロフスクで
【社会事情】
◇地元雑誌=現地企業を案内してくれたムシンスキー教授から「ベストイン・ハバロフスク」という月刊誌をちょうだいした。二〇〇三年五月創刊の総合誌で発行部数は五千部。ハバロフスクの経済、文化、スポーツ、フ
ァッション関連のほか地元有名人の紹介もある、カラフルな百五十ページの大型誌。
◇“鍵おばさん”の復活=今回宿泊したホテルはインツーリスホテル。これまで何回か利用したが、しばらく姿を見せなかった「デジュールナヤ」(各階ごとにいる鍵番のおばさん)が復活していたことはうれしかった。お
ばさんのさわやかな仕草(しぐさ)やお茶などをお願いするとにこやかに対応してくれるサービスぶりに安堵(あんど)感を覚えた。と同時に、旧(ふる)いシステムを評価し活(い)かそうとするロシアの姿に一種の余裕を
感じた。
【政治状況】
ハバロフスク州は沿海地方(首府はウラジオストク)と常に比較されるが、極東連邦管区本部の置かれているハバロフスクの政治は安定面で際立っている。
本年四月、長年州知事を務めてきたイシヤーエフ氏が本部総代表に就任、後任には彼に近いシボルト氏が任命された。本部の新スタッフはイシヤーエフ氏の側近で固められ、当面ハバロフスクの政治面の優位性に変化
はないとみられている。
【経済展望】
〇八年以降、ハバロフスク経済も悪化しているが、州政府の前向きな企業支援対策の実施とともに、昨年発表された「極東ザバイカル発展プログラム」にはハバロフスク関連の案件が二十六件盛り込まれており、先行
きは悪くないと見る向きが多い。州政府が日本に協力を求めているプロジェクトとして木材加工、サケ・マスなどの水産加工、下水道処理施設の建設などがあり、今後対ロビジネスチャンスとして期待されよう。
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