ID　：　12772

公開日　：　2009年 8月　2日

タイトル

匠の技展：木工芸７８歳、上久保さん作品展　湯飲みなど３００点－－都城

新聞名

毎日新聞

元URL.

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20090803ddlk45040352000c.html

元urltop:

写真:

　

　都城市高城町大井手の元大工、上久保正信さん（７８）の木工芸品を集めた「匠（たくみ）の技（わざ）展」が、市高城郷土資料館で開かれている。旧薩摩藩領に伝わる箱三味線「ごったん」や、握った棒の数を当 てる酒宴の遊び「なんこ」に使うなんこ台、ろくろ工芸の盆や湯のみなど、約３００点を展示している。
　上久保さんは工務店を引退した後、十数年前から木工芸に取り組んでいる。自家用のせいろから始まり、箱火鉢やちゃぶ台、ろくろと作品の幅を広げてきた。県老人クラブ作品展示会で知事賞を３回受賞するなど、数々 の賞を受けている。
　取り壊された古い民家の野地板、屋久杉、ケヤキなどの材料を吟味し、美しい木目を最大限に生かして作品に仕上げる。ごったんの太鼓部分を膨らませて三味線と変わらない形や、音色を実現するなど、美と用を追求 した独自の工夫も多い。
　作品は家族や兄弟に贈ることもあるが、あくまでも趣味。「並べて眺めるのが楽しみ。思い通りにできた時はうれしい」と話す。１６日まで。

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