ID : 12690
公開日 : 2009年 7月30日
タイトル
シップ・NPO提携 低炭素住宅を普及 国産杉材でのリフォーム促進
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/venture-page/news/200907300092a.nwc
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元urltop:
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写真:
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リフォームに特化した経営コンサルティング会社のシップ(社長・小松信幸氏、東京都文京区)は、NPO(民間非営利団体)の天然住宅(東京都目黒区)と提携し、住宅リフォームに国産杉材を多く使用すること
で、二酸化炭素(CO2)排出量の低減を目指す工務店のネットワークづくりに乗り出した。現在、加盟する工務店は10社だが、今年度中に100社へと拡大する。
日本は国土の3分の2が森林だが、輸入木材に押されて、国産木材の使用割合は22.6%にとどまる。国産の杉は1955~60年代までは盛んに植林され、住宅材として使用できるまでに育っている。しかし、他の木材
と同様に、東南アジアなどからの輸入材に押され、活用されていないのが実情だ。
そこで、国産の杉材を住宅リフォームに積極的に活用し、使用量を増やすことで森林整備費用なども捻出(ねんしゅつ)。中長期的に森林再生につなげ、森林のCO2吸収量を拡大させることで、地球温暖化対策に貢献
するという考え方だ。
このため、国産杉材を使ってリフォームした住宅は「カーボンオフセットハウス」と名付けた。この理念に賛同する工務店を募り、本格的なネットワークづくりに乗り出す。
シップは、シックハウス対策として、化学物質を使用しない天然素材の壁紙など、健康にやさしい建築材料を販売する工務店のネットワーク「はいからモダン物語」の構築にも2005年8月から着手。現在、会員数は120
社に達している。「はいからモダン物語」の会員にも国産杉材の使用を働きかけて、国産杉材を使用したリフォームを普及させる。
NPOの天然住宅は、木質ペレットを使ったストーブのメーカーなどとも連携。ペレットストーブなどの導入も各家庭に呼びかけ、環境に優しい住宅の普及を後押ししていく。天然住宅は、建築家の相根昭典(さがねあき
のり)氏が中心になり、天然無垢(むく)材を使用したエコ住宅の普及に取り組んでいる。
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■小松社長「予想図みせトラブル防止」
--創業の経緯は
「コンピューターソフト会社のCSKで、ハウスメーカー向けのCAD(コンピューター利用設計システム)の開発を担当していた。2000年に退社し、01年10月にリフォーム設計ソフト開発事業をスタートした。今でこそテ
レビ番組の影響でリフォームは注目されているが、01年当時はリフォーム業者は小さい工務店が多く、ソフトなどは作っても購入できるところは少なかった」
--そこからコンサルティングに
「リフォーム会社は、集客、商談を経て施工にたどり着く。インターネットは、ローコストで効率の高い集客が可能だが、ホームページの作り方などを指導していくうち、結果的にリフォーム産業専門の経営コンサルティン
グ会社に転じた。この事業だけで約200社をサポートしている」
--顧客とのトラブル防止にも寄与している
「リフォーム後に、イメージと異なるためのクレームが非常に多い。悪徳リフォーム会社が社会問題になったが、クレームの多くはこのイメージの差だ。これをなくすために3次元グラフィックで完成予想図をパソコンで顧
客に提示できるソフトを開発した」
--環境への関心も高い
「もともと海外と比べて、日本の住宅の寿命が短いことがリフォーム産業に関心をもった理由。シックハウス防止や低炭素社会の実現などに向け、今後もさまざまな団体と連携していきたい」
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