ID　：　12578

公開日　：　2009年 7月17日

タイトル

８５歳で夢のあずまや完成　常呂・堀口さん　製図、製材も自力で

新聞名

北海道新聞

元URL.

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/177605.html

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北見市常呂町土佐の堀口茂さん（８５）の庭にこのほどあずまやが完成した。庭造りに並々ならぬ情熱を注ぐ堀口さんが庭木を製材し、友人と３年かけて完成させた。早速、地元の元気なお年寄りの憩いの場所 になっている。（畑野蕗） 　元農家で建築に関する知識はなかったが、道内の庭やあずまやを見て回るのが趣味で、独学で図面を引いた。庭のポプラやトウヒ数十本を伐採し、製材作業を挟み２年間乾燥させ、昨年秋に着工した。
　土台５メートル四方、高床１・５メートルで高さ２メートルのところに屋根をつけ、車いす用スロープも設置。今年６月末に完成した。
　建設に協力したのは町内の猪野間秋雄さん（７９）と堀口さんのいとこの林研一さん（７４）。３人は庭造り愛好家の町樹木同好会の仲良し３人組。
　「屋根の骨格を組み立てるとき、角が合わなくて苦労したよ」と林さんは苦笑い。「でも手伝うおれらも楽しいんだ」と猪野間さん。
　６月２９日の完成式には土佐老人クラブや樹木同好会の３５人が集い、友人が大正琴の演奏で祝ってくれたという。
　「この年で夢の庭が完成した。念願がかなった」と堀口さんは目を細めた。
　猪野間さんは「落ち着いたら、また何かやりたいと言い出すに決まってる」と笑った。

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