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ID : 12566
公開日 : 2009年 7月16日
タイトル
シェルター 木を鉄の金具で組む「KES構法」で特許 /山形
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20090716ddlk06020108000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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シェルター(木村一義社長)  ◇大型木造建築に道開く  木の柱と梁(はり)を鉄の金具で組み合わせる「KES構法」で87年に特許を出願、95年に登録を受けた。四角い筒状で側面に板状の突起のある鉄の金具を柱にかぶせ、突起を梁が挟み込み、横から金属ピンで留める 仕組みだ。現在では類似の仕組みは広く普及しているが、その起源は「シェルター」の木村一義社長(59)が学生時代に編みだした。画期的な方法として、体育館や役所など大型の建物の木造建築に道を開いた。
 工務店の4代目に生まれ、幼いころから、自宅の作業部屋で働く姿を見た。父は裸電球の下、夜遅くまで梁をはめ込む穴・ほぞを柱に開けていた。梁と柱の接続部は複雑な形状で工務店ごとに異なった。加工には「熟練 の腕と勘」が求められていた。
 建築科の学生時代から木村社長は「在来工法は、膨大な労力を要する手仕事で非効率。大量に造れずコストも高い。職人の腕の良しあしで強度にばらつきが出る」と考えていた。加えて強度の問題だ。一般的な住宅は 柱が細いのに、梁と結合させるために柱に穴を開けるので、そこの強度が落ちてしまう。
 74年秋、フランスの物産展で見た柱が鉄骨、梁が木材という別荘に衝撃を受けた。「木造住宅は木と木を接続するもの」と思っていたからだ。鉄の金具で柱や梁を結合させれば、専門技術なしに、安定的に一定の強度 が得られるとひらめいた。24歳の時だった。
 さっそく当時、寒河江市に建設を予定していた自分の会社の新社屋で試すことにした。「『変なものを造るやつだ』と親類の建築業者に笑われた」と振り返る。それでも鉄骨を扱う知り合いの建築会社に頼み材料を作って もらい、完成させた。
 KES構法が注目を集めたのは95年の阪神大震災。兵庫県と大阪府には73棟があったが、延焼で燃えた1棟を除き、すべて無傷だった。強度の高さを図らずも実証した。
 柱なしに長い梁を渡せるようになり木の体育館を建てられるようになった。構造計算が容易になり役所など大きな建物も建てられるようになった。安心して木造3階建ても建てられるようになった。昨年6月の岩手・宮 城内陸地震で、災害対策本部が置かれた宮城県栗原市の栗駒総合支所もそうだ。木造建築の可能性をこれからも探っていく。【釣田祐喜】 ==============  ◇シェルター  山形市松栄1。木造建築の部材供給を手がける資材メーカー。従業員86人。従業員の半数が設計に携わり、14人が1級建築士の資格を持つ。前身の木村工務店を74年に法人化。年商36億円。
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