ID : 12514
公開日 : 2009年 7月14日
タイトル
小さな命たちへ 北九州市
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/life/kimochi/archive/news/2009/20090711ddp013070003000c.html?link_id=RLH05
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元urltop:
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写真:
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昨春、福岡県の林業担当職を定年退職した。県民の皆さんに森林の大切さを説いていたこともあり、添田町に伐採後の無立木地を7ヘクタール購入し、植林した。
今の木材価格は安く、木材業者は利益を生み出すために機械化して、効率よく木材を搬出する。そのため多少林地が荒れるのはやむを得ない。私の購入した山林も数カ所、雨裂が走る所がある。
先日も雨の後に山に行き、雨水が集まり雨裂ができた個所に、林地に残された樹木の枝梢(ししょう)で柵を作った。その材料の枝を持ち上げた時のことである。枝下に潜んでいた尾の長さを入れても15センチほどの
母ネズミが、3センチほどの2匹の赤ん坊ネズミを乳房に下げ現れたのである。
次の瞬間、母ネズミは赤ん坊を乳房に下げたまま、50センチほど先の巣穴と思われる穴に向かって走り出した。
「驚かせてごめんよ。ゆっくりでいいんだよ」
そう声をかけても、ネズミに通じるはずもない。
1匹は何とか無事に乳房から離れることもなく巣穴に入ったが、もう1匹の赤ん坊は巣穴直前で脱落してしまった。まだ毛の生えそろわない「赤ん坊」という名前そのもののピンクの小さな体がはかなげである。
小枝でそっと巣穴に入れてあげたが、無事に育っているだろうか。
森でみかけた、小さな小さな命の営み。
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