ID : 1361
公開日 : 2006年 7月21日
タイトル
手作り軍艦10年で50隻/曽於市大隅・上田さん
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新聞名
南日本新聞
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元URL.
http://www.373news.com/2000picup/2006/07/picup_20060721_8.htm
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元urltop:
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写真:
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曽於市大隅町中之内に、平和への願いと戦死した友への鎮魂の思いを込め、軍艦の木製模型を作り続けている男性がいる。太平洋戦争当時、佐世保の造船所で工員として働いていた上田良信さん(81)。1つ
1つの部品が手作りで、出来上がった戦艦や空母の数は、この10年間で約50隻に上る。
上田さんは1939(昭和14)年、自ら志願し、国直轄の造船所だった「佐世保工廠(こうしょう)」で年少工員となった。時代は戦争の足音が高まり始めたころ。「工廠の仕事が急に忙しくなったと思ったら、真珠湾攻撃で日
米開戦となった」と振り返る。
南方戦線などで損傷を受け、ドック入りした軍艦の補修作業などに携わった。戦艦大和なども間近に見たことがあるという。終戦を佐世保で迎え、帰省後は大工や製材所を経営した。
軍艦の模型作りを始めるきっかけは10年前、数10年ぶりに佐世保を旅行したことだった。海軍資料館を見学した際、「戦時中自分が目の当たりにしてきた軍艦の模型を作ることで、平和への願いと戦死した友への鎮
魂の思いを表そう」と決意した。
得意の大工の腕前を生かし、杉の丸太を切り出して作る軍艦は、工廠時代の記憶をたどったり図鑑などを参考にしながら、大砲や機銃、艦載機まで約200分の1のスケールでリアルに再現。真ちゅう製のスクリューを
わざわざ大阪に特注するほどのこだわりようだ。
これまでに戦艦大和や武蔵のほか、空母赤城や加賀、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦など約50隻を作製。大きな大和の模型は完成まで1カ月以上かかったという。
上田さんは「北朝鮮のミサイル発射問題など、最近の世界情勢は危ういことばかり。二度と戦争が起こらないよう、死ぬまで模型を作り続けたい」と話していた。
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