ID　：　12273

公開日　：　2009年 6月23日

タイトル

木質ＢＥ実証プラント完成　北秋田市坊沢

新聞名

秋田魁新報

元URL.

http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090624e

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　林野庁の委託を受けて独立行政法人・森林総合研究所（茨城県つくば市）が、北秋田市坊沢で建設を進めてきた木質バイオエタノール（ＢＥ）製造実証プラントが完成し、２３日、同市材木町の市交流センターで 完工式が行われた。今月１日から試験運転を始めており、来月中に本格稼働する。
　式には、林野庁や県、市、施工業者ら関係者約５０人が出席。森林総研の鈴木和夫理事長が「ＢＥの製造は、低炭素社会を構築するという国家的課題の中で注目されている。日本は国土の６７％が森林で、事業は林業の 振興にもつながる」とあいさつした。出席者はプラントに移動した後、津谷永光市長らが記念のテープカット。装置の構造や製造工程を見学した。
　同プラントは、杉の間伐材や製材所の端材からセルロースなどの燃料成分を抽出し、糖化・発酵させてアルコールにした後、濃縮してＢＥを製造する。製紙技術を応用した「アルカリ蒸解法」を国内で初めて取り入れ、 木材に含まれている不要な成分リグニンを除去している点が特徴。県立大、東大、早大が研究に協力するほか、地元森林組合が原料を調達し、地元企業がプラントの管理操作を担う。
　実証事業は２００８年度から１２年度まで５年間続け、効率的なＢＥの製造が可能か確かめる。森林総研は、原料１トン当たり２５０リットルのバイオエタノールを産出し、１リットル当たり１００円のコストで製造することを目 指す。

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