ID : 1287
公開日 : 2006年 7月 4日
タイトル
有住中、間伐作業を体験 「温暖化対策」がテーマ
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws1621
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元urltop:
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写真:
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住田町立有住中学校(小畑耕一郎校長、生徒七十六人)の二、三年生は今年度、総合的な学習の時間を活用し、「住田だからできる地球温暖化対策を考えよう」をテーマにした授業に取り組んでいる。四日には
上有住地区の町有林内で間伐作業を体験。森は温暖化原因の二酸化炭素を吸収し、大気中に酸素を放出する役割を担っていることから、その働きを効率よくするための枝打ちや除伐の必要性を学んだ。
同町は面積の九割が森林となっているが、最近は町民の暮らしと森林の関係が薄くなり、子どもたちが森から学び、地域の環境を考える機会が減少傾向にある。
この授業は、同町教委と学校、役場が連携して進めている。生徒たちに環境問題を考えるきっかけにし、同町の基幹産業である林業に関心を持ってもらおうというのがネライ。また、環境に優しい地域づくりの担い手を
育てようと取り組んでいる。
対象は同校の二年生二十二人と三年生三十三人の計五十五人。六月二十一日に学校で一回目の授業が行われ、生徒たちは「エネルギーの流れと地球温暖化」について勉強。
化石燃料(灯油やガソリンなど)は地球温暖化の原因である二酸化炭素を排出するだけで、木質バイオマスエネルギーは二酸化炭素の排出と吸収を行うことから大気中の量が増加しないシステムであることを確認した
。
二十七日に行われた二回目の授業では、木質燃料のペレットが製造されている世田米の木工団地を訪問見学。「木質バイオマスエネルギー」について学んだ。
三回目の授業となった同日は、木の苗を植え、育て、切る一連の林業サイクルについて学ぼうと、上有住地区の町有林内で実際に間伐作業を体験。現地では、同町の森の案内人である水野清さんが森林の役割につい
て説明した。
水野さんは、生徒に問題を出しながら森林が地球温暖化防止に役立っていることをはじめ、木は燃料となったり、建物や家具などに利用されていることを話した。また、木が生長しやすい環境にしたり、良材を生産する
ために間伐が必要であることについても述べた。
安全作業のため、真っ赤なヘルメットを着用した生徒たちは、二年生が五グループ、三年生が六グループに分かれて行動。グループごとに水野さんや気仙地方森林組合の館脇清参事、三陸中部森林管理署の職員、役
場職員が指導者としてつき、間伐作業に取りかかった。
生徒たちは土から三十?ほどの高さの場所にノコギリの歯を入れることを教えてもらいながら一生懸命に挽いてみたが、なかなか思うようにいかず四苦八苦。額に汗を浮かべながらその苦労を味わった。二十年ほどた
った木を切り倒すのに、十五分ほどかかっていた。
同校二年の熊谷祐くんは「ふだんの生活で、ノコギリを使用することがないので難しかったです。いまではチェーンソーなどがありますが、昔の人たちはノコギリを使って作業し、家を建てたのかと思うと本当に凄いこと
だと思いました」と話していた。
授業最終回の四回目は十二日に行われることになっており、生徒たちは「住田だからできる温暖化対策」について考え、ポスターや新聞にまとめることにしている
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