ID　：　11804

公開日　：　2009年 5月22日

タイトル

幼児に木工の楽しさを 和束で主婦が教室

新聞名

京都新聞

元URL.

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009052100054&genre=K1&area=K20

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昨年２月に和束町別所に移り住んだ主婦須藤陽子さん(38)が、奈良県高等技術専門校で学んだ技を生かして月１回、地域の幼児に自宅で木工を教えている。くぎや塗料をほとんど用いない優しい作りで、廃材 を使って動物や車、ケーキなどをかわいらしく仕上げており、「木で物を作る楽しさを知ってほしい」と話している。
　須藤さんは、現在７歳と６歳の男児、夫とともに、奈良県大和高田市から、「空気のきれいな土地を探して」和束に転居した。障害者施設職員として陶芸を教えたり、専門校で工芸を学んだ経験から、「すべての子にとっ て良い木のおもちゃ作りを」と思い立った。
　親子の交流の場で知り合ったお母さんたちを誘い、昨年５月から月１回の土曜日に、のこぎりを引く音から「工房ぎー」と名付けた自宅を開放している。参加者は「目の届く範囲」ということで、毎回２、３人。
　「何を作りたい？」「キリン！」「キリンの首はどんなの？」。使う木を一緒に選び、きり、のこぎり、金づちなど工具も徐々に使えるよう、手を添えて教えている。
　材料は、建具店などから譲り受けた廃材。和束らしさも添えてと、ほうじ茶を煮詰めた茶色の塗料も考案した。
　須藤さんは、最近では同町白栖の「和束茶カフェ」に積み木などを出展している。「子どもたちは、集中して作った自分のおもちゃを本当に大事にしてくれる。息長く、続けていきたい」と語る。

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