ID : 11740
公開日 : 2009年 5月18日
タイトル
ワイン木箱:県産の間伐材で作製 峡東の製材会社とワイナリー「環境保全を」
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090518ddlk19040062000c.html
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元urltop:
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写真:
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県特産の甲州ワインを県産の間伐材で作った木箱で--。山梨市の製材会社と甲州市のワイナリーが提案する、環境保全とワインを結びつけた取り組みが注目を集めている。【曹美河】
今年3月、東京都渋谷区の東急百貨店ワイン売り場に、従来の紙ケースではなく、シンプルな木箱に収められた甲州ワインが並んだ。出品したのは甲州市勝沼町等々力のワイナリー「中央葡萄(ぶどう)酒」(三沢茂計
社長)。木箱は県産杉の間伐材で作られており、高級感のある外観に加え、環境への配慮を消費者にアピールできる。「エコ」をテーマにした3日間のプロモーション販売で、予想以上の反響があったという。
木箱を考案したのは、山梨市南の製材会社「飯島製材所」(飯島一省社長)。同社は環境問題を意識し、適切な森林管理が行われていることを示す世界的な基準、FSC(森林管理協議会)認証を受けた県有林材を主に
扱っている。
いまだ認知度の低いFSC認証の存在を多くの人に知ってもらう方法はないかと考え、県特産のワインをFSC認証材で作った木箱入りで販売することを思い付いた。発案者の飯島省二さん(37)は「木箱で県産ワインの
付加価値を高めると同時に、消費者が環境について考えるきっかけにもなれば」と話す。
木箱はワイン3本が収まる大きさで、ふたはスライド式。取っ手が付いているため持ち運びに便利で、側面にはFSC認証のロゴが焼き印されている。使用後は小物入れなどに利用できる。1箱1000円の注文販売。需
要があれば他のワイナリーにも広げていきたいという。
中央葡萄酒では、3月のプロモーション販売の好評を受け、6月の環境デーに合わせた同百貨店のイベントにも出品が決まっている。同社の金子克憲さん(37)は「果物と水という自然の恵みから作り出すワインに、環
境にやさしい木箱という発想が合致した。今後はお中元など贈答用として、広く提案していきたい」と話している。
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