ID : 1233
公開日 : 2006年 6月23日
タイトル
日高川町バイオマス事業説明会 温水ボイラーを実演
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新聞名
紀州新聞
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元URL.
http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/060623.html
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写真:
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木質バイオマスエネルギー需要供給事業の導入をめざしている日高川町の推進委員会が21日と22日、蛇尾、早蘇中前の造成地(早蘇学園団地)で公共施設用のボイラー実演会を開いた。木質チップと牛ふん
を混合した燃料を燃やして温水を発生させるシステムを実演し、消費者側の農家や行政担当者、日高川町議らが同事業の導入メリットなどについて説明を受けた。 同事業は、間伐材や流木、雑木などを材料に製造した
木質チップと、一般家庭などの生ごみや動物のふんなどを混合して好気性発酵させることで燃料等を生み出し、公共施設や企業、農家(ハウス)などの消費者にボイラー用燃料などとして販売するシステム。 実演会は
燃料を消費する側の農家などを対象に開催。バイオマスエネルギー事業に取り組んでいる岩手県衣川村の業者が、公共施設などに使用される縦4.4メートル、横2メートル、高さ2.4メートルのボイラーを持ち込み、木
質チップと牛ふんを混合した燃料を燃やして温水の発生を実演した。 実演したボイラーは、木材チップを材料に1時間10万キロカロリーのエネルギーを発生させることができ、農業用ハウスに換算すると平均で約10
アール(1反)の加温がまかなえる。従来の重油燃料を使用した場合は1時間に13~15リットルで、木材チップは約3倍の量が必要となるが、燃料費を3分の1以下に抑えることでコストダウンが実現する。温泉施設など
では使用中の温水パイプに装置を取り付け、バイオマス焚きの温水で加温。付属装置を取り付ければ冷房にも使用でき、従来の重油燃料などの代替エネルギーとして燃料費を削減するという。 実演した業者は、木材
チップに対するエネルギーの出力量やボイラーの仕組みなどを説明。「木材チップと蓄ふんを混ぜた燃料を使用するが、無臭化しており燃やしてもにおいが出る心配がない。牛ふんより鶏ふんの方が効率が大きい」な
どと話し、木質チップを材料に熱湯を沸かすシステムを説明した。 同町のバイオマスエネルギー事業導入に対する調査事業が経済産業省に事業採択(補助率は上限1000万円)されており、町内から排出される間伐材
や畜産廃棄物、生ゴミ等の資源収集可能量や熱利用設備の調査を行い、採算性などの検討が進められる。事業導入実現にはエネルギーの材料となる間伐材や畜産廃棄物の供給量と、農家など燃料を消費する需要量の
バランスが課題となりそうだ。
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