ID : 11504
公開日 : 2009年 4月23日
タイトル
横手市議会が森林組合支援否決 求められる自助努力
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/akita/genba/news/20090424ddlk05010092000c.html
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元urltop:
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写真:
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◇旧執行部の責任追及も
横手市は、経営難にあえぐ市森林組合(備前雄一組合長、組合員約1600人)の支援策を3月市議会に提案したが退けられた。組合では07年11月、県南木材高度加工協同組合(同市柳田、秋田スギニカ)との不明朗
な原木取引などが表面化。08年9月に執行部を一新し、再建へ向け踏み出した直後の「待った」。農業と並ぶ地域基幹産業の前途が危ぶまれる事態となった。【佐藤正伸】
■出資案を削除
森林組合は昨年12月の臨時総代会で、10カ年の経営改善計画と、約1億円の出資金を6000万円積み増しする増資5カ年計画を決めた。一方、大口出資者の横手市も09年度一般会計当初予算案に、相当額を計上し
た。
これに対し市議会4会派は、単年度の出資金増資(426万2000円)を削除して予備費に付け替え、当面執行を見合わせる▽その後4年分の出資計画(債務負担行為、計1704万8000円)は削除--との修正案を提
出。議長を除く賛成24、反対7、退席1(欠席1)で可決された。
■「やる気疑う」
再生計画にストップをかけられた備前組合長は「理由がはっきりしない」と困惑を隠さない。「議会前の2月、議員全員協議会に2度呼ばれ説明した。市も1年かかって事情を分かってくれて、予算を付けてもらった。その
やり方で駄目というなら、どういうやり方があるのか」と戸惑う。
修正案の提案理由を説明した「さきがけ」代表の佐々木喜一市議は「森林産業は環境問題の面でも重要で、我々の会派は組合再建のため(市提案も)やむを得ないとの立場だった」と説明。そのうえで「身を削ってでも、
という組合の『やる気』が疑われる状況。スギニカへの対応、やり方も世間の認識とずれている」と指摘する。
■変わらぬ方針
仕切り直しとなった市の支援策。五十嵐忠悦市長は「反対された議会のご意見にも、いろいろあると思っている」と前置き。そのうえで「支援する形は変わりない。吟味し、森林組合ともよく話し合いたい。自助努力の中身
が問われているようなので、森林組合、役員がどう取り組むか。それによって、議会の理解は得られると思っている」と着地点を探る姿勢を示した。
■民事訴訟も
森林組合と秋田スギニカは、県産銘木の普及を目的に手を携えてきた経緯がある。だが持ちつ持たれつの関係で、両者とも経営悪化。組合は不正常な会計処理で県から指導(必要措置命令)を受け、スギニカには融
資元のJA秋田ふるさと(横手市)からチェック役の専従職員1人が送り込まれた。
森林組合は5月に通常総代会で、市議会への請願または陳情をまとめる方針。また旧執行部の責任を明確にするため、スギニカに貸し付けた運転資金など約7200万円の代理弁済を求める民事訴訟も検討したいとし
ている。
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