ID : 10697
公開日 : 2009年 2月27日
タイトル
鳥取から世界へ発信 和紙で作る照明器具、球形の紙すき技術で完成
.
新聞名
毎日新聞
.
元URL.
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20090301ddlk31020333000c.html
.
元urltop:
.
写真:
.
谷口社長 市場販路を開拓へ
県内の和紙や木材、金属などの加工業者が集まって新たな製品をブランド化し、市場販路を開拓する取り組みが進められている。年間出荷額100億円を目標に掲げ、16社が1月に「トリノプロ」を設立。中小企業庁か
ら06年に「JAPANブランド」の認定を受けた5社が「INABAブランド」を立ち上げ、海外展示を1~2月にパリとニューヨークで開いた。この二つのプロジェクトに深くかかわっているのが鳥取市青谷町の谷口和紙の谷口
博文社長(60)だ。【遠藤浩二】
谷口社長は24歳の時、父一夫さんが亡くなったため、大手生命保険会社を辞めて和紙会社を引き継いだ。しかし、すでに和紙産業は低迷しており、危機感を持ち「和紙は成熟産業。どうあるべきか」を考え続けたという
。
とかく和紙などの伝統的な地場産業は、保存、継続することが重要視される。しかし、谷口社長は「ユーザーに買ってもらい初めて商品といえる。ただ作って満足しているだけではいけない」と結果の大切さを強調する
。 また、「零細企業は独特の光を放っても、1企業では限界がある」と指摘。地域や地場産業の自立のため連携が不可欠であると主張する。20年以上前から連携構想を持ち続け、他企業やデザイナーたちとデザイン
研究会やワークショップを開いてきた。
95年には「トリノプロ」や「INABAブランド」のひな型となる金属、木材加工業者などの異業種でつくる組合「グローブ」を設立。県工業試験場(現・県産業技術センター)と協同で球形の紙すき技術を研究した。
その結果、平面でしか利用できなかった和紙が「曲線」や「球体」にも利用でき、新たに和紙を使った照明器具などのインテリアが生まれた。05年には「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」を受賞するなど、製品の
品質が認められた。
◇「伝統を現代に生かすのが使命」
「伝統を現代に生かすのが使命。鳥取発の物作りが、グローバルな価値観の中でも認められれば」と谷口社長。鳥取から発信する世界に向けた取り組みに期待がかかる。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。