ID : 10429
公開日 : 2009年 2月 7日
タイトル
苦境脱出へ技術力生かせ 大川介護家具作ろう 産官学連携し研究団体
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/76090
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元urltop:
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写真:
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全国的に名高い大川家具の産地で、高齢者や障害者の自立を支援する介護用家具を開発しようと今春にも、産・官・学が連携した研究団体が発足する。外国産家具の台頭などで出荷額の減少が続く大川家具
だが、産地の技術力は卓越している。高齢化の進展で今後需要拡大が見込める介護用家具を生産し、販路開拓につなげたい考えだ。
大川家具は、大川市と周辺の柳川、久留米、佐賀の各市一帯で生産されている。研究団体は佐賀大医学部の斉場34(みとし)教授(福祉健康科学)を中心に大川市、地元家具メーカーで構成する大川家具工業会の3者
で設立する。斉場教授は4月に大川市の国際医療福祉大教授に就任予定。
計画では、研究団体は斉場教授らが講師となり、介護の現場や高齢者が必要としている家具を家具職人などが学ぶ勉強会を開催。具体的には、使用者が立ち上がりやすいように角度や高さなどを調整したいす、伝い
歩きがしやすいように持ち手がついたたんすなど、使用者が日常生活を自力で行える環境をつくる家具の開発を目指す。
また作業療法士などを目指して学ぶ同大の学生に、家具メーカーで家具づくりを体験させ、家具の特性を知って介護の場で生かす試みや、将来的に同大で介護家具の臨床実験を行い、「品質保証」を与える制度の導入
も検討している。
斉場教授は、今月23日に同大で講演し、地元メーカーなどに参加を呼び掛ける予定。同工業会の坂田重行理事長は「安心・安全の技術を示せれば、大川家具の技術力のアピールにもなる。産地浮揚のために頑張りた
い」と話している。
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