ID　：　1095

公開日　：　2006年 5月29日

タイトル

建設廃棄物リサイクル状況 県土整備部

新聞名

建通新聞

元URL.

http://www.kentsu.co.jp/kanagawa/news/p01688.html

元urltop:

写真:

　

県県土整備部の工事現場から搬出された２００５年度の建設廃棄物の総量と、縮減・再資源化した割合について速報値がまとまった。アスファルト・コンクリート塊やコンクリート塊に比べて再資源化等（リサイクル ）率が低かった建設発生木材については、同部の発注工事から排出される木材を基本的に指定事業者で処分することを義務付ける「指定事業者制度」が05年度にスタートしたことから、04年度を６・４ポイント上回る99・ ２％（焼却処理を含む）となった。大規模な木質系バイオマス発電などの再資源化施設ができるなど、チップ化した木材の“需要”が見込めることから、同部では、ほかの部局の工事への同制度の活用なども検討するほ か、民間工事での再資源化促進にも期待している。アスファルト・コンクリート塊とコンクリート塊の再資源化等率は引き続き99％台だった。建設混合廃棄物については、分別の徹底などによる発生量の減少から、再資源 化率が低下傾向にあったが、発生量が大幅に増えたことで前年度を20・３ポイント上回る30・９％となった。
　速報値では、05年度に対象となった同部の工事件数は９２０件で、現場から搬出した建設廃棄物は約26万９千㌧だった。全体の排出量については、コンクリート塊が前年度に比べて大幅に増加（96・６％増）したため、全 体でも30・６％増となったが、同部では「工事発注や施工時期のずれなどによる一時的な増加」と見ている。
　アスファルト・コンクリート塊は12万８９９６㌧を現場外に搬出し、このうち99・６％を縮減・再資源化した。コンクリート塊の搬出量は10万０３８６㌧で、再資源化等率は99・２％、建設発生木材は１４６６㌧で、99・２％（焼却 処理を除くと95・７％）だった。
　既に再資源化後の“市場”が確保されているコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊については、引き続き高いリサイクル率となった。
　建設発生木材についても、県土整備部の発注工事で発生する建設発生木材を、同部が指定した事業者の施設で再資源化することを基本とする「建設発生木材等処理指定事業者制度」をスタートしたことで再資源化等 率が６・４ポイントアップ。焼却処理を除くと７ポイントアップした。同制度は現在、同部発注の工事に限っているが、ほかの部局が発注する工事への適用なども検討していく考え。
　また、建設汚泥については、現場外搬出量が８６１１㌧で、前年度に比べて62・２％減となった。再資源化等率は０・８ポイントダウンの24・１％。
　混合廃棄物の現場外搬出量は２５６４㌧と、82・２％増加したが、再資源化率は20・３ポイント増の30・９％となった。混合廃棄物については、さらに分別を徹底して排出量ゼロを目指す方針。

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