ID : 10151
公開日 : 2009年 1月15日
タイトル
客が家具作り、店は“お手伝い”--宮崎市の「トンテンカン」
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20090115ddlk45040587000c.html
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元urltop:
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写真:
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◇入学式控え、学習机の依頼ピーク
宮崎市淀川に「トンテンカン」という家具店がある。脱サラした魚本雅彦さん(47)と、道子さん(47)夫婦が9年前に開店した。普通の家具店とは違う。客自らに好きな家具を作ってもらい、夫婦はそのお手伝いをする
というユニークな趣向だ。入学式を控えたいま、学習机の依頼がピークを迎えている。【川上珠実】
魚本さんは、書店に勤務するサラリーマンだった。元々、物作りは好きだったが、小学校に入学する長男の学習机を作ったことが、この商売を営むきっかけとなった。
「家庭訪問があると『パパが作ったんだよ』といつも先生に自慢していた。よほどうれしかったんだろう」と振り返る。「いつも家でゴロゴロしてる父が作業する姿を見て、子供の見る目も変わったみたい」
机なら1万5000円から、高いもので8万円ほど。これまで約200脚を手掛けた。デザインから作業まで、なるべく客に任せるという。中には洋服ダンスなどオリジナルの家具一式を、そろえた客も。変わったところでは
、シーカヤックも作製、木製品なら何でも引き受ける。
取材当日、店内に学習机を製作する父子の姿があった。宮崎市の会社員、岩本慶二さん(34)と、今春、赤江小学校に入学する長男の星那(せな)君(5)だ。
「長く使えるシンプルな机を」と事前に打ち合わせたデザインを基に、魚本さんが木片を切りそろえていた。夫婦の指導で作業が始まった。
釘を打って机を組み立てる慶二さんを見て、「僕がやる」と星那君も興味津々。朝10時から始まった作業は、夕方には終了。
「入学記念に世界に一つだけの机をプレゼントできてよかったです。下の子が小学校に上がる時も作らないと」と心地よさそうに汗をぬぐった。
「稚拙でもいいから自分なりの物を作ってほしい。仕上がりを満足げに眺める客の顔を見た時が一番幸せ」と魚本さん。問い合わせは同店0985・64・0355。
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