ID　：　10140

公開日　：　2009年 1月15日

タイトル

鎌倉ゆかりの彫刻家・砂澤ビッキ回想展、２４日から

新聞名

毎日新聞

元URL.

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090114ddlk14040095000c.html

元urltop:

写真:

　

アイヌ民族超え国際的評価 　北海道出身の彫刻家で、鎌倉市でも創作に励んだ砂澤ビッキ（１９３１～８９年）の没後２０年を記念した「回想展『縁樹』」が２４～２６日、同市二階堂のカジュ・アート・スペースで開かれる。木製彫刻や絵画、書、写真など 約４０点を展示、触れることができる作品や未公開作品もある。
　ビッキは北海道旭川市で、アイヌ民族の両親のもとに生まれた。本人は「アイヌの彫刻家」と呼ばれるのを嫌ったというが、大胆で繊細かつ現代的な作風から、民族を超越したアーティストとして国際的にも評価が高い。
　鎌倉のほかに、北海道の阿寒や札幌を創作拠点にした。作品はいすや昆虫、各種のオブジェなど木製彫刻が主体。大半が個人蔵で、展示作は今回の回顧展のために集められた。
　回顧展では、ビッキ出演のテレビ映像放映や、アイヌ民謡「ウポポ」の披露などもある。入場無料だが、２５日にある美術・文芸評論家、針生一郎氏の講演「５０～６０年代の現代芸術と砂澤ビッキ」は有料。問い合わせ先 はカジュ・アート・スペース（０４６７・２３・３６６３）。
　回顧展は▽３月に札幌市▽５月に北海道旭川市▽８月に小樽市▽１１月に横浜市－－と巡回する予定だ。【

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