ID : 1041
公開日 : 2006年 5月22日
タイトル
県産材需要増へあの手この手
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/local_social/20060523000000000072.htm
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元urltop:
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写真:
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県内で地元産木材の需要増を図る動きが広がっている。県、市町が独自に制度を導入しているほか、金融機関もローン優遇制度の取り扱いを始めた。消費者の本物志向で、品質を保証した県産材人気が上昇。
「スギの柱を贈呈」「40万円を助成」―。あの手この手で新たな顧客の掘り起こしを目指す。
安価な外国産木材の攻勢で、先細り気味だった県産材需要。しかし、「商品にこだわる消費者が増えている。県産材の消費拡大のチャンス」と県森林組合連合会代表理事常務の田中克成さんは期待を寄せる。
県産材への関心が高まったのは昨年。県が30万円(1棟当たり)を建設時に一括助成するしずおか優良木材の家支援制度をスタートした。募集枠を大幅に超え、抽選でユーザーを決めた。
この制度では優良木材認証製品と証明された県産材を45%以上使用することが、申し込み条件の1つ。認証審査会(事務局・県森林組合連合会)が品質、寸法、乾燥具合、強度で独自に設けた基準に達しているかどう
かを見極め、認証製品に指定する。
「建設費の助成に加え、品質が保証された木材が素材となる。まさに一石二鳥」と田中さん。助成希望は大半がこの理由で、今年も募集枠を上回っているという。
市町レベルでは、静岡市は100本(1棟当たり)を上限に、スギかヒノキの柱を提供している。浜松市は4月から、地元産材を使って家を建てる際、最高40万円(同)を助成し始めた。森町は大黒柱か棟木のいずれかを
補助する。森林を多く抱える県北遠農林事務所農山村整備部長の伊藤副武さんは「せっかく制度をつくっても県民に知ってもらわないと意味がない。PRを進めたい」と言う。
ローン優遇制度(しずおか優良木材型)を導入しているのは23金融機関。このうち12金融機関が今月から始めた。「住宅ローン基準金利から0・1%優遇」というのが最も多い。
環境に配慮した森づくりを進める静岡地区林業研究協議会森林認証部会長の山田芳朗さんは「良質な木材を生産し、消費拡大につなげたい」と話す。
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