ID　：　9423

公開日　：　2008年 11月19日

タイトル

“大分方式”で県産材需要拡大　「日田十条」が天皇杯受賞　農林水産祭・木材業者で県内初

新聞名

西日本新聞

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http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/60463

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農林水産業者や団体の最高の栄誉となる本年度の農林水産祭天皇杯（林産部門）に、日田市石井の木材加工会社「日田十条」（瀬戸基彦社長）が選ばれた。２３日に東京・明治神宮で表彰式がある。
　同社は製紙原料の木材チップや固形燃料用のオガライトの製造などを目的に１９６１年に設立した。その後、「日田杉」に代表されるスギやヒノキ生産地域の利点を生かし、スギ製材品の生産にも進出。
　２００５年からは、天然乾燥と人工の高温処理を組み合わせた「大分方式」による割れや曲がりの少ない乾燥材生産など木材の品質向上に取り組んできた。また、森林組合と提携し、経費削減と流通合理化を図っている 。
　こうした取り組みにより県産材の需要拡大に寄与したことが評価され、県内では３度目、木材業者としては初めてとなる天皇杯受賞が決まったという。
　林産部門で木材業者が受賞するのは全国で７度目だが、これまでの受賞者は吉野杉や秋田杉などで床の間や欄間に使われる高級材生産業者。家の柱などに使う構造材での受賞は初となるため、瀬戸社長は「見かけ よりも、見えないところで家を支える耐震性や機能性などが重視された」と受賞に胸を張った。
　また、九州は構造材を扱う業者がほとんどのため、瀬戸社長は「今回の受賞で疲弊する九州の林産業が活気づくことを期待している」と話した。

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