ID : 9331
公開日 : 2008年 10月25日
タイトル
適材適所の会 スウェーデン大使館で「杉の香り」の魅力説く
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新聞名
林材新聞
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元URL.
http://www.rinzai-shinbun.co.jp/news/articles/2008/10-12/1025_02.html
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写真:
木材業界の記事です
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木材マイスターとして国産材活用の大切さを訴え続ける「適材適所の会」(東京都世田谷区、加藤政実会長)はこのほど、スウェーデン大使館(東京都港区)で開催された(社)日瑞基金(東京都港区、石井勝会
長)とスウェーデン社会研究所(東京都港区、瓦林聖児理事長)共催の「平成20年度第2回サイエンスセミナー」で講演。
今回は「国産材の活用と環境の両立 ―森林づくりは百年の計―」がテーマ。スウェーデンの住宅協同組合(HSB)の活用事例を紹介したほか、日本における森林のあるべき姿や杉の魅力を解説した。
演壇に立った加藤会長は、杉の活用について「白太(しらた)に比べて赤身と呼ばれる部位は、乾燥が容易に進まないために人工乾燥が行われているが、その結果、油脂分や精油分が流出。仕口(しぐち)など木を刻ん
でも粘りがなく、強度も出ない。いくら仕上げカンナをかけてもパサパサで仕上がらない。色合いがボケてしまって『木の香り』もない」などと高温乾燥の問題点を指摘した。
そのうえで、樹木抽出成分が人に与える影響として「食べ物や水分の1日の摂取量は約2キログラムだが、空気は約10キログラムと5倍に相当する。食べ物や水分は肝臓で解毒されるが、空気は肺から血液を経由して
そのまま全身に伝わるからして、空気や香りは健康に重要な要素」と説明。「杉材油は桧やヒバと比べて鎮静効果が高く、その甘い香りは人体に良い。杉の香りが移った水は、まろやかに美味しくなる。杉の学名クリプトメリ
ア・ジャポニカ(Cryptomerica japonica)は『隠された日本の財産』の意であり、その効力は非常に大きい」と述べた。
講演後、会場からは多数の質問や意見を寄せられた。対応した同会事務局の小川典洋氏や鈴木幸雄氏は「栄養をたくさん含んだ川下の杉の黒芯は、特に香りが良く、美味しいところ。魚のマグロでいえば大トロの部分」な
どと国産杉の魅力を説いた。
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