ID : 9321
公開日 : 2008年 11月10日
タイトル
輝いた『下町の太陽』 木彫刻部門受賞 『現代の名工』に葛飾の福島さん
.
新聞名
東京新聞
.
元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20081111/CK2008111102000087.html
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
下町の太陽が輝いた-。厚生労働省が毎年選定する大臣表彰「現代の名工(卓越した技能者)」の木彫刻部門に、福島政山さん(71)=本名・政、葛飾区西新小岩一=の受賞が十日、決まった。江戸木彫刻の技
術が高く評価された。「この道ひと筋で生きた仕事の積み重ねが評価された」と、福島さんは、淡々と喜びを語った。十一日、明治記念館(港区元赤坂二)で表彰式が行われる。 (佐藤史朗)
福島さんは青梅市に生まれた。幼いころからお祭り好きで、十二歳上の兄と一緒に御輿(みこし)を担ぐことが多かった。御輿屋に出入りする一方、中学時代には彫刻の基礎となる絵の展覧会にも入選。中学を卒業する
と、御輿造りのため弟子入りし以来、五十五年間木彫刻の道を歩んだ。
終戦後、経済の向上で豊かになり、どの街にも御輿が置かれるようになった。震災で焼け野原になると、当時日本橋辺りに多かった職人たちは一斉に下町に移り住んで復興にいそしんだ。
「かつては、こうした木彫刻を扱うのは、都内には百軒くらいはあったが、今は仕事も職人も半分以下に減ったのが残念です」
自宅近くにある作業場が、何の趣味もない福島さんにとって安らぎの場所だという。大小二百本のノミを使って、クレーンで運び込まれた大木を自由に“料理”する。四尺の御輿からお寺の客殿、成田山新勝寺の総門の
獅子頭、三越本店の吹き抜けにある天女の像、さらには、ロンドンにある日本庭園の門の修復…など、数え切れない作品と向き合った。
特に、福島さんが最近手掛けるのは、神社仏閣の山門や客殿、本堂の「守り神」と呼ばれる龍である。今年四月、本紙最終面、東京歌物語の「下町の太陽」編で、職人の腕が生み出す技に、記者も驚いた。
「いい職人の後継者が欲しい」「女房は言葉にはださないが、きっと受賞を喜んでいるでしょう」
多くを語らぬ男に、“職人の心意気”が生きている。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。