ID : 9234
公開日 : 2008年 10月 9日
タイトル
今期も厳しい木質建材系問屋 各社との比較
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新聞名
データ・マックス
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元URL.
http://www.data-max.co.jp/2008/10/post_2871.html
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元urltop:
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写真:
木材業界の記事です
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前回の弊社サマリーでは越智産業(株)の2007年3月末期までの業績比較しか行なっていなかった。従って今回は2008年3月期決算および2009年3月期第一四半期決算の数字を、同社と同じく全国規模で営業
展開しているJKホールディングス(旧・ジャパン建材、興国企業、通商他)グループ、すてきナイス(ナイス〔旧・日榮住宅資材〕)グループ、ジューテック(旧・日本ベニア)グループと比較しながら業界環境の厳しさをみて
みよう。
同社は今期の期初に第二四半期類型で売上高380億円、営業利益1億5,000万円、経常利益2億円、四半期純利益9,000万円を見込んでいたが今回の業績予想の大幅な下方修正をせざるを得なかった。
また、期初の4月にウベハウスに関連会社を含めて約5,100万円の焦付きが発生した上に、翌5月には熊本営業所が(株)多々良(熊本市九品寺)に1,387万円焦付いている。
最近の急激な不動産市況の悪化から、マンションを主力とする中堅ディベロッパーやそれに関連する建設業者の倒産も急増している。
九州県内でも宮崎市の(株)志多組、大分市の(株)後藤組等各県のTOPゼネコンが破綻しており、また熊本県の(株)創建工業等の破綻も続いている。
九州地区で圧倒的なシェアを占め、なお特販営業として地場大手の住宅会社やゼネコンに対する営業攻勢を強めている越智産業グループはここ数期の業績が大きく下降線を辿る中で債権者名簿に名前を連ねるたび
に業界中での注目を浴びつつある。
後述する(株)ジューテックは第一四半期決算で系列の(株)佐藤建材店への売掛債権7,900万円を含め4億7,200万円を貸倒引当繰入れ特損計上すると発表したが、越智産業からは前述のウベハウス、(株)多々良等の
不良債権処理を第一四半期決算の貸倒引当金に含めたのか否かの公式発表は一切なされていない。
上記の各社の08年3月期の決算では、JKホールディングス以外は赤字決算を免れはしたものの大きな減益となっている。
更に09年3月期第一四半期決算に眼を向けると、各社共に前年同期比を大きく上回る赤字を計上している。
9月30日に国土交通省から発表された08年8月の新設住宅着工戸数は対前年同月比53.6%増の9万6,905戸と、7月に続き2ヶ月連続で前年度を大きく上回った。しかし、昨年6月20日施行の改正建築基準法前の5年間(
02年~06年)の8月の平均値と比べると5.5%減と弱含んでおり、サブプライムローンの影響だけでなく世界的な金融不安と顕在化し始めた資材価格及び食料品価格等の上昇から今後更に住宅購入意欲の減退が見込ま
れることは必至だ。一方、九州地方整備局の発表によると8月の九州7県(沖縄除く)の新設住宅着工戸数は対前年同月比64.3%増と大幅に回復した。この数字は昨年の改正建築基準法施行の前年8月と同規模の着工戸
数に匹敵する。
北部九州の木材プレカット工場は6~7月頃からフル操業に入っており、梁、桁等の市況が値上がりしていることでも裏付けられる。
木質系建材問屋の全国ビッグ4が第一四半期で業績を全て赤字形状と悪化させながらも、中間決算で業績回復基調になると予想しているのはこの辺りに理由があるのだろうか?
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