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ID : 8721
公開日 : 2008年 9月 9日
タイトル
再現「保津川筏流し」 エコの流れに木をまかせ
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20080909-OYT8T00074.htm
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元urltop:
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写真:
 
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あす亀岡で地元住民ら 杉とヒノキ70本 (上)イカダを組み立てるための木材を点検する住民ら(亀岡市文化資料館で)(下)かつて保津川で行われていた筏流し(戦前の撮影、亀岡市文化資料館提供)  約60年前まで亀岡市など口丹波地域で伐採した木材を束ね、保津川に流して京都市まで運んだ「筏(いかだ)流し」が、地元住民らの手で復活することになった。10日に計6組のイカダを連ねて保津川下りの乗船場近 くを出発し、約3キロ下流の河原まで試験的に流す。住民らは「1000年以上続いたという地元の伝統を後世に伝え、環境に優しい木材運搬のあり方もアピールしたい」と意気込んでいる。
 亀岡市文化資料館や住民らで作る環境グループなどが主体となって「保津川筏復活プロジェクト」チームを結成。5月から準備を進めてきた。
 口丹波地域は良質な杉やヒノキの産地として知られ、平安時代ごろから保津川の流れを利用して京の都まで運び、寺社の造営などに使われたと伝わる。
 戦前までは保津峡の急流を、連なったイカダが蛇がうねるように流れていく風景が見られた。しかし、戦後、トラック輸送が本格化するなどした結果、筏流しは自然消滅。運搬にかかわった筏師たちは保津川下りの船頭 などになったという。
 しかし、保津川の清掃などに取り組む住民たちの間から「イカダを通じて環境問題を考えてみよう」との声が高まり、筏流しを復活することが決まった。
 同チームでは、長さ約3メートル、直径約20センチの杉とヒノキ計約70本を用意。かつて筏流しを経験した元筏師の酒井昭男さん(81)と上田潔さん(88)の証言を基にイカダの組み立て方などを学んだ。
 10日は、地元の小学生や高校生たちも参加して現地で組み立て、保津川下りの船頭たちがイカダに乗って下流まで流す。メンバーの黒川孝宏・亀岡市文化資料館長は「手間はかかるが、トラックを使わないので二酸化 炭素の排出がなく、環境にも優しい。試験は今後も重ねて、将来は嵐山まで筏を流し、町家建設などに使うことも考えたい」と話している。
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