ID : 8586
公開日 : 2008年 8月21日
タイトル
主要構造材にも間伐材を採用、トラス構造で最大限の効果
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新聞名
nikkei BPnet
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元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const08q3/582315/
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元urltop:
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写真:
木材業界の記事です
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主に子どもたちを対象として、環境問題を体験的に伝えるために兵庫県がつくった施設だ。県南西部の丘陵地帯を切り開いて造成した播磨科学公園都市内に、この3月オープン。森の中に静かに生息する巨大
生物のような有機的な形の建築は、プロポーザルコンペで選ばれた遠藤秀平氏が設計を手がけた。
全体はトラスによるドーム形状で、3方向に張り出した空間がある。それぞれが、「わんぱく広場」「シアター」「地球工房」という目的別の部屋になっていて、遊びや実験を通して様々な角度から環境問題について学ぶこと
ができる。
構造材と内装材は県産の木材、しかも間伐材を使用。内壁はスギ板、トラス部分はヒノキの丸太。遠藤氏は、仕上げ材だけでなく主要構造部にも間伐材を用いることで、全体の木材使用量を上げることを考えた。「間伐
材を使ってこそ、健全な森林保全への第一歩になる。トラス構造を用いたのは、小さいエネルギーで大きな力を発揮できるから」と言う。
また、塗料を用いると、定期的に塗り直すためのランニングコストが必要になる。予算にも、環境にも、かかる負荷はできるだけ減らせるようにと配慮した結果、外壁には耐候性鋼板を素地のまま使った。森の緑にさび
色が映える。
「その課題、その場所にふさわしい合理的な解答を常に考える。それが現代の建築家に与えられた使命だと思う」と遠藤氏。館内に一歩足を踏み入れると、やわらかな木の香りが出迎えてくれる。
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