ID　：　8546

公開日　：　2008年 8月19日

タイトル

木製遊具の老朽化深刻

新聞名

十勝毎日新聞

元URL.

http://www.tokachi.co.jp/kachi/0808/08_18.htm

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帯広市内の公園で、木製の設備の老朽化が深刻になっている。木製設備は木のぬくもりや景観上のメリットから、１９９０年代以降もてはやされてきたが、鋼製に比べて維持管理に手間とコストがかかり、耐用年数 も短いのが一般的。木製遊具や木道などが更新期を迎え、財政難の市に重くのしかかっている。
腐って天板が折れた発祥の地公園の木道 　あかしや公園（西１６南５）では１０日、木製遊具の根元が腐って倒壊する事故が発生した。事故を受けて市が市内６１カ所の公園にある木製遊具８８基を検査したところ、１１基に腐った部分があることが判明。市では安 全性を考慮して、今年度中に補修する方針を固めた。
　一方、発祥の地公園（東８－１２南２）では９日、自然観察会で訪れていた大人１人と小学生１人が、園内を流れる旧帯広川沿いに設置された木道を通行中、天板の一部が折れて川に転落。けがはなかったものの、同会 の主催者は「子供の体重で折れるのだから、すでに限界なのでは」と安全性に疑問を投げかける。
　同公園の木道の腐食は５、６年前から目立つようになり、市では腐食部分にベニヤ板を張るなどして対処。今回も１３日にベニヤ板で破損個所を補強した。同公園の管理を委託されている業者は「現時点では通行でき るが、土台の一部にも腐食が見られるので、いずれは通行禁止にせざるを得ない」と話す。
　同公園ではすでに、公園東側の木道の一部が土台まで腐食し、７月から通行禁止となっている。また、市内では西町公園（西１６南１）の木道も、６月から立ち入り禁止に。市は両公園の木道について「予算の問題もあり、 架け替えや撤去といった大きな方針は決まっていない。仮に架け替える場合は、素材も含めて検討する必要がある」としている。
（丹羽恭太）

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