ID　：　8527

公開日　：　2008年 8月13日

タイトル

送り火に松枯れの薪

新聞名

読売新聞

元URL.

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20080814-OYT8T00038.htm

元urltop:

写真:

　

京都市内で１６日に行われる「五山送り火」の一つ、「大文字山」（左京区）の送り火で、マツクイムシ被害で伐採された国有林のアカマツが薪(まき)として使われることになった。林野庁京都大阪森林管理事務所（ 上京区）が、薪の確保に苦慮していたＮＰＯ法人「大文字保存会」に格安で提供した。五山送り火に国有林を活用するのは初めてという。
　大文字山北側に位置する「銀閣寺山国有林」（左京区、約２４ヘクタール）から伐採した長さ約１メートルのアカマツ５５本。大文字に使う薪の約１割に相当する量で、一般的な取引価格の１割ほどの値段で払い下げた。大 文字用の薪は、保存会が共有林でアカマツを伐採してきたが、近年、松枯れ被害のため調達が難しくなっていたという。
　こうした保存会の窮状を知った同事務所が、これまで伐採したまま山に放置していた木材の活用にもなると、協力を申し出たという。
　同保存会の長谷川綉二・副理事長（６３）は「木材の提供はありがたい。このまま山を放置すれば、いずれ薪を調達できなくなり、国とも連携して山林整備を進めたい」と話している。

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