ID : 8440
公開日 : 2008年 8月 1日
タイトル
新技術、深谷の東亜興業がプラント会社と開発
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20080802ddlk11020205000c.html
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元urltop:
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写真:
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コケや菌類を除く大半の植物を同じ処理方法で製紙原料のパルプにする実証プラントを、深谷市の建設会社「東亜興業」がプラント会社などと共同開発した。建物解体などで出る合板や投棄された間伐材など
、2次利用の機会が少ない廃材のパルプ化も促進できる可能性があり、注目を集めている。【金沢衛】
従来のパルプ化は、木材チップを高温、高圧下で硫化ソーダなどの化学薬品を投入してパルプを分離させる。東亜興業が開発した技術はチップを細分化し、工程ごとにさまざまな工夫を凝らすことで低温、常圧下で取
り出すことに成功した。簡素な設備のため初期投資が少なく、異質の原材料を混合しても処理できる。硫化ソーダを使用しないため、製紙会社独特の異臭もない。技術は国際特許を申請中で、すでに関心を寄せる海外
企業もあるという。
同社は公共事業の減少で売り上げが激減。新事業を模索し、これまで焼却処理していた建設廃材を有効活用しようと04年からこの事業の検討を始めた。05年度に国土交通省の補助事業に認定され、07年度には経済
産業省の補助金を受け、同社の小川町の支店内に実証プラントを完成させた。今春には竹やスギ、油ヤシのパルプ化にも成功した。
技術顧問の小川王一さん(67)は「木材だけでなく大半の植物を同一製法でパルプ化できるのが特徴。基礎技術の段階だが、可能性は広がる」と話す。越智好行社長(68)は「森林に放置された間伐材の資源化にも役
立てたい」と期待する。
この技術は5、6日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開かれる中小企業全国フォーラムで展示発表される。
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