ID : 8297
公開日 : 2008年 7月16日
タイトル
能古博物館が伝馬船建造 9月に進水式 50年前漁師が重用
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/35089
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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郷土の歴史を今に伝えようと、福岡市西区の能古島にある能古博物館(原寛館長)が半世紀前まで博多湾を行き交っていた和船の復元を、同島の漁協の倉庫で進めている。今年、開館20周年を迎えたのを機
に原館長たちが企画し、かつての船大工に建造を依頼した。作業は順調で、9月の完成に向けて往年の姿を現しつつある。
復元するのは、ろを漕(こ)いで進む「伝(てん)馬(ま)船(ぶね)」。木製で全長4メートル、幅1.3メートル。1950年ごろまで博多湾の漁師たちに重用され、能古島には造船所もあったという。
製作するのは元船大工の東野秋夫さん(75)=福岡市城南区。東野さんは若いころ、船大工だった兄と一緒に造った経験があり、1から新造するのは数十年ぶりという。
製作費約300万円は、日本財団の補助金などで賄う。工程は当時のまま。6月上旬にあった着工式でも、木材を削ったり、平らにしたりする作業に使う昔ながらの工具「手斧(ちょうな)」を木材に打ち込む「手斧始め」と
いう神事を再現した。
東野さんは島に泊まり込んで黙々と作業を進めている。乾燥させた木材をかんなで削って板にし、手作業で割れないように慎重に船体のカーブに合わせて曲げていく。船体側面に板の取り付けを終え、ようやく全体像
が見えてきた。
かつて島の造船所で働いていた人たちも昔を懐かしみ、作業を見学に訪れる。
船大工は高齢化で減り続けており「和船建造の技術を残すためにも今回の試みは貴重」と、同博物館常務理事の西牟田耕治さん(71)。作業風景は写真に収め、完成した和船とともに博物館に展示するという。
西牟田さんは「これをきっかけに、博多の海の歴史に多くの人が興味を持ってもらえれば」と話す。9月の進水式では地元の子どもたちを招待し、和船の乗り心地を体験してもらう計画だ。
=2008/07/16付 西日本新聞夕刊=
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