ID : 8185
公開日 : 2008年 7月 4日
タイトル
住宅設計施工の山光が杉無垢材使った「新大スパン工法」開発
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新聞名
下野新聞
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元URL.
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20080703/19999
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元urltop:
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写真:
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住宅設計施工の山光(矢板市土屋、東泉清寿社長)は、途中で梁を支える柱を設置することなく、従来の木造建築の二倍以上という奥行き(張間方向)二十メートルを実現する木造金物工法「新大スパン工法」(
仮称)を開発した。鉄骨造りに比べ価格面や耐久性、リサイクル性にも優れ、大型の倉庫や畜舎、工場などの建築が可能になった。本年度十棟の受注を目指す。
新工法は杉の無垢材を使った縦二十一または二十四センチ、横十五センチ、長さ三または四メートルの通常の梁材を金属プレートとピンで接合し、従来の木造建築では八メートルが限度とされた、柱と柱の間の長さ(ス
パン)を大幅に延長することに成功した。
工法の強度については親会社のトーセンなど製材業者、建築構造士、県林業センターなどが参加する任意の研究グループで三年にわたり、各種の検証試験を実施。昨年六月に厳格化された改正建築基準法にも適合
する強度が確認された。
大田原市内で現在、同工法による県内第一号の建築確認を取得した倉庫を施工中。床面積六百四十平方メートル、軒高五メートルの平屋建てで、張間方向は二十メートル。
建築費は千六百万円。山光の試算によると、鉄鋼製品の高騰が続く中、同規模の倉庫を鉄骨造りで建てた場合、建築費は二千万円かかるが、同工法の導入でコストを二割低減することができた。
部材の重量は鉄骨の半分の二十トン。風通しよく利用すれば、鉄骨造りを超える三十-五十年の寿命が得られ、柱や梁はリサイクルが可能という。
東泉社長は「木造でもこれだけの建物が建てられるようになり、鉄骨造りより安い。切って、使って、植えるという森林循環を活発にし、地域林業を活性化させたい」と話している。
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