ID : 8064
公開日 : 2008年 6月27日
タイトル
完工からわずか15年、解体へ 屋根支える木製柱腐食
.
新聞名
毎日新聞
.
元URL.
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20080626ddlk20040007000c.html
.
元urltop:
.
写真:
木材業界の記事です
.
野沢温泉村は25日までに、村内のレジャー施設「野沢温泉アリーナ」を年内に解体する方針を固めた。半円形の屋根を支える木製柱が腐食したため。総額42億円(隣接する会議棟を含む)をかけた村自慢の施
設だが、完工から15年で消える。村内からは「15年は早すぎる」との声があり、今後は原因究明や責任の所在を明らかにしていく考えだ。【大平明日香】
アリーナは通年営業し、スキー客や夏期のレジャー客に利用されてきた。会議棟は長野五輪やスキー関連の国際会議でも使われ、併設の温泉施設と合わせると07年度の来館者数は5万2700人に上る。村は「解体に
よる観光経済への痛手は大きい」と懸念する。
腐食が見つかったのは4月。会議棟の屋根の修繕のため、プール棟に足場を建設中に柱の一部が腐っていたという。その後の調査で、半円形の屋根の柱9本(高さ18メートル、幅50メートル)に使われる集成材に、腐
朽菌が広範囲にわたって繁殖していたことが判明。「補修は困難で全体を解体する必要がある」と結論付けられた。
設計を担当した東京都渋谷区の設計事務所によると、鉄は塩素でさびやすく、屋内プールで木材を使用するのは珍しくない。ただ、高温・高湿度で菌が繁殖しやすく、定期的に防腐処理などを施す必要があったという。
しかし、村側は「かなりの高さがあるため、構造上無理だった」として、目視以外の点検やメンテナンスはしていなかった。設計事務所は「コストなど最善の方法で設計した。定期的に防腐剤を塗るなどしなければ維持管
理は難しい」と説明する。
村は年内に屋根だけを解体し、その後更地に戻すことを検討。必要経費は4380万円と試算する。指定管理者である村振興公社の小林誠事務局長は「議会や運営協議会などと相談しながら原因の究明をし、村民にき
ちんと説明したい」と話している。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。