ID : 7984
公開日 : 2008年 6月20日
タイトル
年輪年代測定:高さ1メートル超の仏像で成功
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/nara/news/20080619ddlk29040471000c.html
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元urltop:
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写真:
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奈良文化財研究所が、木造文化財を壊さずに内部の年輪を撮影できる「マイクロフォーカスX線CT装置」で、高さ約1メートル規模の仏像の年輪年代を測定することに成功した。これまで実績がなく、高さ約50
センチ程度のものしか測定していなかった。装置の普及に向け、重要な一歩になるという。【花澤茂人】
年輪年代測定は、木材の年輪パターンからその木が伐採された年代を測定するもの。年輪が見えている部分に物差しを当て、高画質のデジタルカメラで撮影する方法が一般的だ。
「マイクロフォーカスX線CT装置」は、木材を壊さないまま内部の年輪を撮影することができる。彩色があったり、表面の年輪が見えにくい場合に役立つ。
実用化に向け、同研究所が04年から研究を進めている。全体を測定できるのは高さ50センチ、直径27センチまでだが、測定する場所を限れば高さ128センチ、直径45センチまでの大きさが測定可能だ。
今回、長野県大桑村の池口寺の協力で、寺に伝わる木造菩薩形立像(高さ約116センチ)を測定。伝来などは不明だが、作風などから平安時代末から鎌倉時代初めと見られていた。測定の結果、1115年以降に伐採
された木材であることが判明した。
同研究所の大河内隆之研究員は「普通の大きさの仏像がこの装置で調査できることが確かめられた。非破壊での年輪年代調査が普及するきっかけになる」と期待している。
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