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ID : 7754
公開日 : 2008年 5月25日
タイトル
「伝統家屋の良さ理解を」 地震に強く、エコロジー 三島で講演会
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080525ddlk22040098000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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地震に意外と強い伝統的な木造民家の構造を理解し、修復して住めば環境の保全にもなる--。金沢工業大の鈴木有(たもつ)・名誉教授(耐震工学)が「日本伝統の民家建築から学ぶ共生の思想」と題して24 日、三島市で講演した。揺れに逆らわない柔構造の民家の特質を解き明かした。
 被災者支援のNPOなどでつくる「震災がつなぐ全国ネットワーク」(事務局・名古屋市)がこの日開いた勉強会「移動寺子屋」の中で講演、約30人が耳を傾けた。
 鈴木名誉教授は伝統民家の特質を(1)木材は使い回しでき、調湿作用に優れ、世界に誇るエコロジー工法(2)土壁で揺れを吸収、立体格子状の柱やはりなどで地震の力を分散させ、しなやかさと粘りがある--と説明 。04年の新潟県中越地震で全壊と判定されたが修復に成功した民家や、昨年の能登半島地震で一部被災した伝統民家の呉服店を補強して再生した実例を紹介した。
 現代の木造住宅に対しては「変形しないように箱で守るが、地震力が大きければすじかいが抜けるなど、変形についていく仕組みではない」と設計の考え方が根本的に違うと指摘。「修復できる民家を残すことで住まい や地域コミュニティーも再建できる。民家の仕組みを取り戻し、近くの山の木で民家を作ることが地球環境の保全と直結する」と強調した
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