ID : 727
公開日 : 2006年 4月 8日
タイトル
中国の木材輸出入と地球環境問題:グリーンピースが警告
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.janjan.jp/world/0604/0604060991/1.php
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元urltop:
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写真:
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グリーンピース中国は、北京で『共同責任:中国および世界における林業製品消費が森林に及ぼす影響』という名の報告を発表した(Greenpeace Japan
プレスリリース2006年3月31日)。報告によれば、中国の林業製品の輸入量は過去10年で4.5倍となり、すでにアメリカに次ぐ世界第2位の林業製品輸入国、消費国となった。さらに原木と熱帯木材については世界最
大の輸入国となったのである。
国際熱帯木材機関のデータによれば、熱帯国から輸出する原木の約2分の1が中国に輸送されることになる。中国の主な木材供給国では、深刻な不法伐採が行われている。このため中国の企業も世界的な不法木材貿
易に巻き込まれているのである。
グリーンピースの予測によれば、2004年中国がマレーシアから輸入した原木中、157万m3について輸出記録がなかった。これらの材木はおそらくインドネシアで不法伐採され、その後マレーシアの原産地証明を偽造
して中国へ密輸されたのだ。
不法伐採と不法木材貿易は、森林資源に深刻な破壊をもたらす。世界銀行は次のように警告している。「もし不法伐採がこのまま進み、有効な制御を受けなければ、インドネシアの低地雨林は10年以内にほとんど消え
てなくなってしまうだろう」
近年、国際的に中国の不法木材輸入を非難する多くの声が挙がっている。しかし、グリーンピースは報告の中で、先進国の森林破壊にも避けられない責任があると強調している。中国の林製品輸出量は過去10年で5
.5倍となったが、これらは主に欧米や日本などの先進国に向けられたものである。
グリーンピース森林保護問題担当の国際顧問タマラ・スターク女史は、「これらの国は不法な木材で作られた生産物を消費している。ゆえに、彼らも中国と同じ――もしくはいっそう大きな責任を背負っている」と強調。
しかし、中国の林業製品消費の増加もすでに全世界の森林資源の大きな脅威となっている。過去10年で、世界的な木材供給量は1億800万m3増加、これと同時に、中国国内の林業製品消費量は5967万m3増加した
。中国の経済発展過程における資源制約問題はすでに大きな関心を集めている。中国は、使い捨ての割り箸と木製の床板に4月1日から5%の消費税を課すことを決定した。
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