ID : 7142
公開日 : 2008年 4月12日
タイトル
『江戸』の伝統建築伝えたい 材木商の家神田帰る
.
新聞名
東京新聞
.
元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008041202003200.html
.
元urltop:
.
写真:
.
都心からほとんど姿を消した戦前の木造建築の商家が、東京・神田で“復活”する。府中市に移築・保存されていた材木商の家。生粋の江戸っ子だった父の遺志を継いだ女性が「都心の子供たちが日本文化に触
れる場所にしたい」と私費を投じて修復。千代田区は一日、区の文化財に指定した。区建築審査会の審議を経て、来月にも神田明神近くの公園で移築工事が始まる。 (中山洋子)
神田に戻るのは、江戸初期から続く老舗材木商で、昨年三月に八十七歳で亡くなった故遠藤達蔵さんの旧店舗兼住宅。
関東大震災後の一九二七(昭和二)年ごろに、現在の千代田区内神田に建てられた。
日本橋川沿いで鎌倉河岸と呼ばれた一帯は、江戸城の築城用の資材の荷揚げ場。江戸の“建設”に始まる商家の長として、遠藤さんは神田明神の氏子総代を長年務めてきた。
都心の開発に伴い、七二年に遠藤さんは神田に事務所を残して府中市に転居。旧家屋を惜しみ、七三年にその一部を府中市の自宅敷地内に移築した。
“帰郷”は、長女の平野徳子さん(58)が四年ほど前に発案し、遠藤さんとともに模索。遠藤さんは実現を見ることなく亡くなったが、その後も着々と取り組みを進めた。
自らを育てた家を通して、江戸が息づく神田の暮らしを伝えたいと、京都の数寄屋造りの宮大工に修復と移築を依頼した。
一、二階建て延べ約百二十平方メートルを約一億四千万円の私費を投じて移築する。
「江戸黒」と呼ばれた黒漆喰(しっくい)の外壁も復元される予定で、来年の神田祭前の完成を目指している。
平野さんは「京都の町屋が注目されているが、東京にも同じくらい深みのある木造家屋があり、伝統に根差した暮らしがあったことを知ってほしい」と、神田への復帰に込めた思いを話した。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。