ID　：　6445

公開日　：　2008年 2月23日

タイトル

熱帯林乱伐に抜本的対策

新聞名

サンパウロ新聞

元URL.

http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DO_N_ID=21490

元urltop:

写真:

　

連邦政府は一九日、アマゾン地域内で最も森林乱伐のはげしい三六郡の大地主に所有地再登録を義務付ける通告を出した。来る三月一日から四月一日にかけて手続きをとること。関連情報を盛り込んだデー ター・バンクは七月半ばまでに完成見込み。
《パラーで押収丸太の搬出を市民が阻止》 　対象地はマット・グロッソ、パラー、ホンドーニア、アマゾーナス四州在の一万五四〇〇本。面積四〇〇ヘクタール以上の農園で、総計四八一〇万ヘクタール。
　政府の調査でアマゾン地域の森林伐採の八二％がこれら大地主による、との分析にいたった結果。
　マリーナ・シウヴァ環境相は、植民農地改革院（Ｉｎｃｒａ）交付の書類を提出できない農場主は違法土地取得とみなして農地登録証（ＣＣＩＲ）をキャンセルされる。また、再生可能天然資源・環境院（Ｉｂａｍａ）の監督官が未手 続きの農園を訪れ、その土地が不法取得によるものではないかを調べる。違法が確認されれば取り上げられ国家の所有となる。土地の立地条件次第では農地改革に付される。環境保存区に指定されるばあいもありうる 。
　Ｉｎｃｒａのロウフ・ハクバート長官は、すでにアマゾン地域における小農場主の再登録は開始されている。数が四万二二〇〇と多いので時間を要し、おそらく二年かかるとのべた。
　Ｉｎｃｒａによると、今回の再登録には計Ｒ＄五〇〇〇万を要する。地主はＣＣＩＲの更新に土地の図面とその明細書を提出すること。それがない人は取得のために、たとえば三〇〇〇ヘクタールの面積なら平均Ｒ＄二〇〇 〇の出費となる。
　 《木材業者ら押収丸太の搬出に抵抗》 　パラー州タイランジア郡で、木材業者から差し押さえた違法切り出し丸太一万五〇〇〇?を、連邦政府が一九日に運び出す予定だったが、木材業者の呼びかけに賛同した市民約一万人の前日の実力行動によって阻止 された。
　一行は州道ＰＡ・１５〇号線の橋上にタイヤを積んで火をつけ、トラック一五台の通行を妨げたばかりでなく、トラックにも放火するといきまいていた。このため、搬出は延期になった。
　当局側は一行のリーダー四人を検束した。
　しかし、これにいきおいを得た一行は二〇日、新たなデモをタイランジア市（ベレーン市から二三五ｋｍ）で行うとしていた。
　政府側は連邦警察、公安軍及び州軍警兵隊を出動させており、抵抗する住民側との衝突もありうる。
　木材業者らは、政府の取り締まり強化に市民が抵抗するよう事前に、製材所経営の浮沈にかかわるとして従業員ら二〇〇〇人を解雇している。
　シウヴァ環境相は、木材業者らの抵抗に政府がひるむことはない、と強気である

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