ID : 6438
公開日 : 2008年 2月22日
タイトル
日本のヒノキと韓国の松
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新聞名
朝鮮日報
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元URL.
http://www.chosunonline.com/article/20080222000069
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元urltop:
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写真:
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そんな日本のヒノキよりも、韓国の松は優れている。松もまた、ヒノキと同じように柔らかく、しかも丈夫な木だ。また、松の木に含まれる松脂は防腐剤の役割を果たすため、腐敗することもない。数年前に景福宮
の復元工事を行った際、勤政殿を解体したところ、4本の大柱のうち、松の木を使った1本の柱は無傷だったが、モミの木を使った他の3本はひび割れて使えない状態だったという。
1960年代初めに行われた崇礼門の補修工事に携わり、景福宮の復元工事でも陣頭指揮を取った大工のシン・ウンスさんは、松の木を使うことにこだわっている。だが、十分使えるだけの松の木を確保するのは、そう簡
単なことではない。勤政殿の解体修理の際も、ひび割れたモミの木の柱の代わりになる韓国産の松の木を入手できず、結局米国産の松の木を使った。また昨年、光化門の再建工事に使う金剛松を入手するため、春から初
冬まで白頭大幹(太白山脈と小白山脈)の一帯を探し回り、ようやく26本見つけることができたという。焼け落ちた崇礼門を復元するためには松の木が56本必要だ、とシンさんは説明する。だが、この松の木をどうやって
入手するかが問題だ。
シンさんは15年前から、江原道旌善郡、江陵市の一帯にある松林を買い取ってきた。石炭公社などが競売にかけた松林を購入したのだ。これまでに購入した松林は数十万坪にもなる。後で値段を吊り上げて売るつも
りなら、道路沿いの林を購入したことだろう。だが、シンさんはほとんど使われることのない山奥の松林を購入してきた。松林の価格も1坪(3.3平方メートル)当たり1000ウォン(約113円)から2000ウォン(約226円)と安
いものだ。シンさんはそんな松林で代を継いで松の木を育ててみようと考えたのだ。
木は工場で物を作るように素早く作ることはできない。100年、200年という長きにわたって管理しながら育てていかねばならない。国家の文化財に使う木は、当然国家が責任を持って育てていくべきだ。その責任を個
人に負わせようというのでは話にならない。
韓三熙(ハン・サムヒ)論説委員
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