ID　：　6365

公開日　：　2008年 2月15日

タイトル

大手木材の３社を摘発

新聞名

サンパウロ新聞

元URL.

http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DO_N_ID=21347

元urltop:

写真:

　

《違法業者、搬出に偽造書類を利用》 　アマゾンの熱帯雨林乱伐が大きく報じられているなか、当該書類を偽造し監視の目をかいくぐって木材を持ち出す違法製材業者を当局が摘発、大量の丸太を押収した。
《大量の押収木材はいずれ競売へ》 　摘発されたのはパラー州南部タイランジア郡のタイプラキ、プリマヴェーラ、タイラミナスの三社。
　合計一万?の丸太を違法に切り出していた。当局は押収した丸太運びに運搬車五〇台をあてているが、作業を終えるには各車が一〇往復しなければならない。
　再生可能天然資源・環境院（Ｉｂａｍａ）の収納所において腐らせることがないよう丸太は競売にかけられる。
　連邦政府は、この数か月間に最も乱伐の目立った三六郡をリストアップしたが、タイランジアは含まれていない。
　パラー州のヴァウミル・オルテガ環境局長によると、環境法を犯す犯罪が目に余るとの通報があった。一般犯罪に加えて」と語る。
　同郡は人口六万五〇〇〇で、殺人件数も多い。
　製材所が一五〇か所にあり、木材集散地として知られる。ここで処理された木材はブラジル国内及び国外に搬送される。
　かつてはパラー州のパラゴミナス、アウタミーラ、ノーヴォ・プログレソ各郡が木材の集散地だったが、周囲の優良木（ジャトバー、アンジエリン、マデイラ・ブランカ、メランシエイラなど）がとりつくされたのでタイラン ジアに移った。ここも後数年の寿命、とは有力製材所の一幹部。
　違法に森林から切り出された丸太は用材に代わり、巧に偽造されたギーアス・フロレスタイス（森林ライセンス）をもって正規取引木材として運び出される。
　パラー州では、Ｉｂａｍａのほかに州環境局、財務局、警察、州軍警兵隊が参加、合計一二〇人を動員した作戦を展開、今回の戦果をあげた。
　今回は第一回の作戦であり、年内を通じて一二〇回実施の計画である。
　宇宙調査研究院（Ｉｎｐｅ、科学技術省系）調べでは、アマゾンの熱帯雨林は昨年八月から一二月にかけて三、二三五平方ｋｍが伐採されており、パラー州がうち五九一平方ｋｍ。トップのマット・グロッソ州についで国内で 二番目。

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