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京都の新感覚の高級雑貨セレクトショップ「SHINA(品)」で、フランス人の彫刻家クリスチャン・レノンシア(Christian
Renonciat)の木彫を集めた展覧会が開かれている。木材の多彩な肌理(きめ)を生かした作品と、京都の古い商家の蔵という空間が微妙に溶け合い、それが店内の工芸作品群とも調和して不思議なエネルギーに満ちた
空間になった。
■「木々の声」を展示
展示の
タイトル
は「ラ・ヴォワ・デュ・ボワ(la Voie du
bois)」、木々の声、との意味。木の材質を損なわずに、それをまるで紙や毛布のように見せたり、時には磨きこんでフランスの古いラッカーでプラスチックのように光らせたり。色を塗って金属のような材質感で構成した
ステンレス彫刻のようなオブジェもある。
とはいえ、作品は木の圧倒的な存在感をもっていて、そのどれもが静かな温もりがある。会場にいると、まるで深い森の中にいて色々な木と向かい合いながら、自らの内の声を聴いているような気にさせられる。レノン
シアは「私にとって木は、自分の内側を映し出す鏡のようなもの」と説明した。そして、「木の背後にある自然の存在と自分をつないでくれる橋ともいえる」のだという。
■クリスチャン・レノシアとは
クリスチャン・レノシアは、1947年パリ生まれ。ソルボンヌで文学、哲学を専攻した後、木を扱う技術を学び、パリでアトリエを開設。木という素材のさまざまな表現を追及した彫刻制作を続けている。鋭く造形された巨大
な金属彫刻のモニュメント作品なども好評だが、「あくまで余技、私の本当の仕事の対象は木だけ」と語る。
■蔵を改装した「SHINA」
「SHINA」は昨年5月にオープンした。デザイナーの永澤陽一( Yoichi
Nagasawa)がタキヒョー(Takihyo)と組み、完成度の高い工芸的な手法でしかもオリジナリティーに富んだ国内外の作家たちの作品を集めた店だ。室町通りで創業270年という帯匠「誉田屋」の中庭に立つ蔵を改装し、一階
がショップ、二階がギャラリースペースになっている。
■ギャラリー初の海外作家展
今回の展覧会は、その「SHINA」ギャラリーでは初の海外作家展となった。レナンシアは、永澤がパリで「トキオクマガイ(TOKIO
KUMAGAI)」のデザイナーを務めていたとき以来の知り合いだという。「彼の素晴らしい造形感覚、表現力にずっと畏怖をいだいてきた」と永澤は語った。
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