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ID : 6044
公開日 : 2008年 1月21日
タイトル
遠賀川サミット 「命の水」守れ 流域結束へ
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20080121/20080121_009.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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20日、北九州市で開かれた「遠賀川流域リーダーサミット」に参加した流域6市町長は、水質向上やごみ回収問題を主なテーマに論議を交わした。九州の一級河川の中で水質は常にワースト1‐3という遠賀川。
この厳しい現状の中で、各首長は住民と手を取り合っての清掃活動や源流域での森林整備の必要性、さらに今後の河川対策の財政的裏付けとして「基金創設」案を提示するなど活発に意見を交換。今回のサミットを機に した「流域連携強化」の思いで一致した。
■川とかかわる催しを 斉藤守史・飯塚市長  各自治体は厳しい財政状況にあり、河川保護だけにお金をつぎ込むことは難しい。そうした中、「I LOVE 遠賀川」など、遠賀川の保護に取り組むボランティア団体は70に上る。さらに多くの市民にこうした活動に参加 してもらうために、川とかかわる催しの数を増やしたい。子どものころから川と親しみ遊ぶことが、遠賀川を大事にする意識を育てる。
■心ない人をある人に 向野敏昭・直方市長  県は今年4月、「森林環境税」を導入する。山がない地域も森林の恩恵を受けており、必要な措置だ。この中で遠賀川の源流の森づくりに励む皆さんの支援もできればと考えている。直方市もごみの不法投棄はあるが、 芦屋町の海岸や河口堰(ぜき)のごみの現状を知り、胸が痛んだ。「心ない人」を「心ある人」に変えていく努力が必要だ。一緒に取り組んでいきたい。
■ごみ出ない仕組みを 伊藤信勝・田川市長  遠賀川の支流・彦山川での川渡り神幸祭には、毎年15万人が訪れるが、ごみは出ない。子どもたちがボランティアでごみ箱を作るなど、市民の美化活動の成果だ。だが、ごみが出ない仕組みを作らないと根本の解決 にはならない。ボランティアの清掃支援のため、ペットボトルなどの出荷時に製造者に課税する「蔵出し課税」やデポジット制度を設けるべきだ。
■中州の水辺整備推進 松下俊男・中間市長  遠賀川は「命の水」だ。中間市は川から直接取水し生活飲料水にしている。中州の中島を水辺に親しむ場にしようと整備を進めているし、河川敷はスポーツなどに活用している。また、市民団体がホタルを飛ばそうと活 動している。
 源流の自治体が水質浄化に頑張っているので、こちらもしっかりやりたい。流域全体で「命の水」を守っていく。
■不法投棄監視を強化 松岡 賛・嘉麻市長  遠賀川の源流に位置する嘉麻市は、自然に大変恵まれている。課題であるごみ問題を解決するために幼少期からの環境教育に力を入れたい。
 また、市は環境美化条例や環境保全条例を制定しており、違反すると罰金最高100万円だ。今後は地元と連携して監視態勢をさらに強化したい。行政と市民が一緒になってごみが捨てにくい環境整備に取り組みたい。
■河川適正管理に協力 波多野茂丸・芦屋町長  各団体の清掃活動への参加にお礼申し上げる。芦屋は海水浴などの観光で北九州・筑豊地方から多くの人が訪れるが、本格的な観光シーズンの前に、梅雨の大雨で大量のごみが流れ着く。町にとっては経済的損失だ。
ごみ対策の新税、流域市町による基金創設も一計。不法投棄させないなど、河川の適正管理は難しいが、サミットをきっかけに協力、解決したい。
■パトロールや除草も 津森貴行・河川事務所長  命の源である遠賀川の実態はどうなのか。今やごみ捨て場だ。家庭の小さなごみから冷蔵庫、家具、車、産業廃材…。大量のごみが洪水などのとき河口に押し寄せてくる。ごみが積もって人が乗っても沈まないほどだ。
処理費用に3000万円。ごみを減らすには地域との連携が欠かせない。住民と流域パトロールと除草などを行い、不法投棄の防止につなげている
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